• 2019/05/29
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大企業に勤めていれば安心という考えは古い?キャリアプランを検討しよう

  • マーキャリ 編集部
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キャリアプランについて考えたことはありますか?一言でいえば「働いていく上での人生設計」というものです。以前と比べて、大企業に勤めたからといって、生涯安泰という時代でないという意識は誰にでもあるかと思いますが、とはいえ小さい企業よりも大きな企業で働くことの方が、安定性があることには違いありません。

それでは、定年まで大企業に勤めていくことにリスクはないのでしょうか。この記事では大企業に勤めているがゆえの、デメリットとなりうる点について紹介していきます。
ぜひ、これから働いていく上での参考にしてください。

規模が大きいからこそやりたい職種につきづらい



支社や支店があるようなある程度の規模の企業であれば、3年や5年に1度のペースで転勤があるということも多いです。通勤時間が長引いたり、時には引っ越しや単身赴任も検討したりする必要があるので、それだけでも負担になります。

基本的には、なかなか希望する勤務地には転勤にならないので、都会暮らしがしたくて上京してきたのに地方転勤になると、一気にモチベーションが下がる人も多いです。

転勤や異動で懸念するべきは、場所の問題だけではありません。転勤に伴って人員配置も変更になることがあるのです。マーケティング職が営業職になったり、営業職が総務職になったりということが、可能性としてあることは見過ごすことができないリスクだと言えます。
営業職で上り詰めていこうと何年間も精一杯努力してきたのに、全く関係のない職種に就くことになったらどうでしょうか。昇進や出世をしていく上で必要なことであると言っても、これまでの努力は何だったのかという気持ちになる場合もあるでしょう。

転職しようとしても周りの理解が得られない

大企業に限らず、公務員のような安定した職でも同様ですが、自分のやりたい仕事ができないからといって、転職をしようとしても周りはなかなか応援してくれません。
特に親世代であれば「せっかく就職したのに」「安定しているのにもったいない」と言ってくるでしょう。もちろん「あなたのことを思って」の言葉ではあるわけですが、本心では転職をしたいのに、我慢してやりたくない仕事をしているという思いがどんどんと募っていくということにもつながります。

大きな企業に勤めていることは、自分自身にもプレッシャーとなります。大企業へ入社するには高い倍率をクリアする必要があったからです。だからこそ「苦労して入ったのに」という思いが、自分の中からも膨らんでくることもあるでしょう。次第に、やりたいことがあるのに辞めどきが見つからず、時間ばかりが過ぎていくことにもなりかねません。チャレンジ精神が時間とともに衰え、チャンスがあっても一歩踏み出す勇気がもてなくなります。
もちろん、結果としてチャレンジをしない方がよい場合もありますが、将来「あのときチャレンジしておけばよかった」という後悔につながることもあるのです。

定年後の収入減

これは大企業に限らず、従業員として働いていく上でのリスクです。60才で定年を迎え、65才で再雇用も終える、それ以後は年金受給者となるというのが一般的な流れです。
再雇用期間は給与が減ることが多いです。そして年金に関しては金額的なものだけでなく、受給開始がいつになるかという問題もあります。仮に今後70歳から受給開始となれば、再雇用が終了してから5年間も収入ゼロで過ごしていかなくてはならなくなります。さらには、平均寿命が伸びている点も無視できません。たしかに、喜ばしいことではあるのですが、その分お金も必要ということでもあります。

定年があって退職するのは当たり前じゃないか、と思うかもしれません。確かに現在でも多くの方はそのように過ごしています。しかし、自身で会社を興す、フリーランスになるなどすれば定年はなくなります。平均寿命が伸びたということは、元気でいられる時間が長くなったということです。元気なら働くことができます。

会社勤めを終えてから、どこかに再就職するという方法ももちろんありますが、年齢的に厳しいということがほとんどでしょう。独立することは、たしかに、安定からは遠ざかる行為かもしれません。しかし給与というかたちで収入を得る会社員であれば、その企業の生涯年収からは大きく上がることはありません。安定して収入があることは、魅力的な一方で、それ以上のものはないということでもあるのです。

キャリアプランを設計しよう



ここまで大企業に勤めるがゆえのリスクや、従業員であることのリスクについてお伝えしましたが、転職や起業することが必ずしも正解であるというわけではありません。

大事なのは「働いていく上でどうなりたいか」です。就職活動をして入社したときと現在では、思い描いているものや理想は異なっているかもしれません。単純な話、「安定」が最優先であるならば異動や職種が変わろうとも働き続けていくことが正解であると言えるかもしれませんよね。
「自分がその企業で働いていくことが、自分が目指すものにつながっているか」を一度考えてみるとよいでしょう。

この記事では、大企業で働くリスクについて述べてきましたが、働き方に誰しもにあてはまる正解があるわけではありません。きれいごとでなく、お金がなくては生きていけないというのは間違いがない事実です。しかし、何十年も行う「働く」ということに関して、無関心であるということは、もったいないことではないでしょうか。自分が時間をかけて行うことは、人生をかけて行うということと同義です。まずは「何のために」「誰のために」働くのかという根本的な問題について、自身と向き合ってみることをおすすめします。

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