• 2019/07/22
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【キャリア×マーケティング】マーケティングと共にかけ上がってきたクリエイターのキャリアとは

  • 森田 旭洋
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目次

今井さんプロフィール:
部署:カスタマーエクスペリエンスDiv コミュニケーションデザイングループ
2010年度新卒入社 / 東京都出身


こんにちは、マーキャリ編集部のてるです。今回は、マーキャリの運営会社でもあるエムエム総研のコミュニケーションデザイングループで活躍されている今井さんへインタビューを行いました。クリエイターとしてキャリアをスタートされ、現在ではプランナーとして、外資系IT企業のマーケティング支援にも携わっています。どのようにマーケティングスキルを身につけキャリアを築いてきたのかうかがってきました。

今日は今井さんのキャリアの変遷や
いまのお仕事のことなど、いろいろお話をうかがえればと思います!


よろしくお願いします!


ディレクターからプランナーまで至る「キャリアの変遷」

――早速ですが、今のお仕事の内容について教えてください。

今井さん(以下、敬称略)
いまは、コミュニケーションデザイングループのマネージャーとしてグループのマネジメントをしていますが、同時にプランナーとして、顧客の課題解決のための提案も行っています。主な取引先はIT系外資、内資の企業です。

――プランナーって今まであまり周りにいなかったのでイメージがわかないのですが、具体的にはどういったことをしているんですか?

今井
そうですね。基本的にはクライアントのマーケティング課題を解決することですが、クライアントのポジショニングや課題によって戦略は変わり、成熟している市場であればどうシェアを拡大していくか、一方、成長市場ではどうマーケットを大きくするかをクライアントと考え、広告予算を投下したり、クリエティブをつくったりするなどのマーケティング活動を支援しています。最近だとBtoBtoCの案件も増えてきていて、エンドユーザーとのコミュニケーションをいっしょに設計しています。

――なるほど、ずばりお聞きしますが、新卒でエムエム総研に入社したのはなぜですか?


それはもちろん広告や販促、広報に興味があったからですね。クリエイティブのアシスタントとしてスタートして2年目にはディレクターに昇格し自分で納品完了まで対応するようになりました。


――2年目でディレクターってキャリアとしては早くてすごいですね。そこからはいかがでしたか?

今井
トレンドとともに振り返ってみると、2010年にはiPhone4がAppleから発売され、スマートフォンが一般に普及してきていました。いよいよWebも強化していくことが、自分の経歴としても会社にも必要だと感じて、デジタルハリウッドのWebデザイナー専攻コースにも通い始めました。その頃から、Webデザイナーの工数管理とディレクションを行うようになって、紙からWebへと領域もシフトしています。

MAツールが出てきた2015年頃、必要になったのはいままでのクリエイティブ領域の点でのコミュニケーションではなく、線でのコミュニケーション設計です。
そうした中でデジタルマーケティンググループができて、徐々に上流工程の経営戦略、事業戦略、マーケティングを分析する手段、知識を身につけていきました。

同時期に、自社のメディアの編集長も任せてもらったり、翌年からはプランナー職も兼務するようになったりと、時代のトレンドと自社の戦略の中でキャリアも変遷していっています。

――ディレクターとプランナーとでは業務内容はどう変わったんですか。

今井
プランナーの時は、新規顧客の課題をヒアリングして、新規リード獲得から、売り上げに達成させるための商談発生までの一連の仕組みづくりのプラニングや、「展示会に出しましょう」「テレマーケでホワイトリストにコールしましょう」などと新規顧客獲得に向けた提案も行っていました。

幅が広いですね、ディレクターとの違いを具体的に教えていただけますか?


ディレクターでももちろんマーケティングの知識は必要ですが、違いは顧客の課題解決の仕方にあるんです。


というと??


今井
例えば、「新規リード獲得が必要だ」といった課題を発見するにはマーケィングの知識とそれを踏まえた提案が必要です。一方で、獲得していくためのよりよいコミュニケーションの仕方はディレクターの役割です。

つまり表現のコンセプトワークはディレクターで、プランナーは「広告を出しましょう」といったように具体的なアクションを提案していきます。

今井さんにとっての「キャリア×マーケティング」とは



マーケティングはもともと興味があったのですか?


大学時代は法学部でしたが、1,2年生の時にマーケティング概論や、PRとか広報系の学科の講義も受けていました。そこでは、プレミアムモルツのプレミアム戦略やアサヒビールのV字回復経営が印象に残っていますね。あとは、宣伝会議を毎月読んでいました。

もともと、何かを話さずとも伝えられるコミュニケーションの仕方に興味があったり、文字より図版が好きだったりした自分の特性が、自然とクリエイティブや広告の道に進むきっかけになったかなと思います。


今井さん自身の人柄に、マーケティング的な部分があったんですね。実際の業務では、マーケティングが具体的に役立ったエピソードはありますか。


プランナーとしては、戦略とか意思決定の判断材料で必ず必要になるのがマーケティングの知識ですので、なくてはならないものですね。


今井
クリエイティブのディレクターの時には、反応がわからない紙媒体にジレンマを感じていたので、反応が数値され可視化できるデジタルマーケティングの必要性は感じていました。当時はWeb解析士の資格も取得して、自社にもプラスになるようにしたかったですし。その頃からマーケティング的な考えが根っこにあったのかもしれません。

一般的にも、マーケィングの重要度は増していますね。『Web Designing』という雑誌では毎年1月号にディレクターが身につける技術という特集が掲載されるのですが、2014年に上位だったのが「マルチデバイス」「UIの設計」などでした。2019年では技術的なスキルではなく「企画力」「プレゼン」「デザイン思考」といったWebトータルでのブランディングのスキルが傾向として必要になってきています。

理想のくらしを実現するためのキャリアパス

――今後のキャリアプランについて教えてください。

今井
5年後ぐらいまでコモディティ化されずに、強みにできるのがデジタルのプランナー領域だと思っています。あとは、働くことを考える上で仕事と切っても切り離せないのが、自分の中での理想とする生活です。20歳ぐらいから漠然とデザイナーが建築したようなオシャレな無垢の木とかの一軒家。窓から海がみえて、ゴールデンレトリバーがそばにいて、家で仕事をしながら、仕事も家庭も大切にできたらすごいハッピーだなと思っていて、それを実現するためには?どんな選択肢があるのか?と考えています。

どうせ働くなら、そうしたことを実現する中で楽しくやりたいですね。ただ、家でできる職種は限定されますし、やりたい仕事には人脈も必要になってきますので、キャリア、知名度、人脈、脱コモディティ化などのキーワードを考えながら、理想のライフスタイルに近づけられることを目指しています。

最後に同じ職種の方へアドバイスをいただけますか?


クリエイター、ディレクターのキャリアの進め方はたくさんあります。どの分野のスペシャリストになるか、自分が課題解決できる手段、領域はどこなのかを考えていけば良いと思います。悩んでいる人をハッピーにするために何ができるかと考えた時に、知識はたくさん必要ですが、マーケティングがわかっていれば視野が広がりますよ。


――今井さん、お忙しい中ありがとうございました!

今井さんのおすすめ書籍


『経営とデザインの幸せな関係』
経営者とクリエイターが共通言語を持てば、企業とブランドは強くなる。ということを教えてくれる本です。企業の診断をマーケティング視点で行い、コアになるようなブランドコンセプトをきちんとつくっていく、それを軸としてプロダクトをみつめなおす。その上で、ブランド消費の伝え方ややり方を教えてくれる実践的な本です。

図解資料ではないんですが、こういう風に順序立てで、実行していったらうまくいった、解決できたっていう体験の話です。

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