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マーケター冨沢 6話目 【冨沢はアート】

マーケター冨沢 2019/09/06

■マーケター冨沢
2019年1月に中途入社、当メディア・マーキャリチームに配属され、新人マーケターとして日々奮闘する25歳の冨沢を追った連載記事。
6大卒という学歴や元カーディーラーという肩書がありながら自己ブランディングを全くしていない為、キャリアを活かしきれていない彼が、<マーキャリチームメンバーと関わる中で自身の希少価値の見出し方を日々学び、成長していくドキュメンタリー>です。本人許可の元、プライベートも完全にさらけ出したリアルな内容はメディア記事としては大変珍しいのではないでしょうか。創業30年以上のBtoBマーケティング専門会社の一員として働きマーケティングノウハウを吸収する中で自己ブランディング能力を身につけていくことができるかが見どころです。

第6回「冨沢はアート」

今、「マーケティングプランナー」とGoogle検索すると冨沢の写真がトップに出てくる。
これはGoogleの強調スニペットという仕組みで、ユーザーがGoogle検索で質問をするような検索を行った時に回答となるWebサイトを検索結果最上部に強調表示してくれる。Google独自のアルゴリズムによるもので、自動的に選ばれる為、我々側で操作することはできない。一時的かもしれないが、マーケティングプランナーとGoogleで検索した多くの人が冨沢の顔を目にすることになる。

冨沢:「いやあ、嬉しいですね。なんか有名人になったみたいで」

そこで今回のマーケター冨沢は、マーケティングプランナーに関連した話。
実際の仕事内容については、是非その冨沢がトップに出てくる記事をGoogle検索からチェックして頂きたい。※トップ表示は一時的な場合もあります

冨沢はアート

マーケティングに関わる全てのことに言えるが、センスがなければ物事は上手く進まない。
アートは創造的に生み出されたもの、それに対し人がセンスを感じれば、それは紛れもないアートになる。

例えば全く絵が描けなかった人が絵の教則本を読んだら、絵が描けるようになるかもしれない。
でも個展を開くようなアーティストになれるかと言ったら、そうとは限らない。

マーケティングも同じで、先人が成功へのノウハウを沢山残してくれてそこから多くを学ぶことが出来る。
だがその先は、その時代に合わせた創造、つまりセンスが必要になる。

マーケターはサービスや製品に対し、価値を生み出し、それをターゲットに伝え共感を得るアーティストだ。
そのゴールの為に、より深い分析をして戦略を立て実行を指示するのがマーケティングプランナーと言える。


冨沢には個人ブランディングをする上で自分自身の「売り込み」をプランニングして貰いたい。

「そもそも僕は休日家で酒と煙草に溺れネット掲示板を見て過ごしている男ですよ。こんなやつに価値を感じてくれる人なんていますかね」

彼が自分自身を作品として価値を見出すとしたら、先ずはその作品を自分が愛し、センス良くアピールする必要がある。
「僕って可愛いですよね。だって休日は殆ど動かずに酒飲んで横になりながら一人でスマホ見てケラケラ笑ってるんですよ。癒されますよ」
「でも煙吐くんですよね? 部屋中臭くなるし、アルコール与えなくちゃいけないなら更にお金も掛かりませんか? あと急に笑いだしたらビビりますよ」
「僕実は、平日はちゃんと活動してるんです。だから自分でアルコールも煙草も調達できるんですよ。それに声を出さずに笑うことだって出来ます」」
「へー万能ですね!でも私になんのメリットがありますか?」
「癒し」
「でも煙吐くんですよね?」

このケースはターゲットを間違えている。そもそも彼が思っているバリューを共感してくれる相手ではない。

「僕って可愛いですよね。だって休日は殆ど動かずに酒飲んで横になりながら一人でスマホ見てケラケラ笑ってるんですよ。癒されますよ」
「お、いいね、俺なんか休日に限らず毎日酒飲んでゴロゴロしてるよ。あんちゃん家は広いんか?」
「え、まぁ...6畳くらいですかね」
「あー、十分十分、ゲンさん! この兄ちゃん酒飲みらしいよ。うち行くんべ」
「ほんとかい! 兄ちゃん何飲むん?」
「え、あ、ビールとか……」
「泡盛いけるくちか? おっちゃんたちが良い酒持ってるから、ささ、行くんべ行くんべ」
「え、あ、でもうち狭いんで」
「構わん構わん、兄ちゃん可愛いから、おっちゃんの隠し玉も連れてってやるよ、おーい、カマ姉、今からこの兄ちゃんちで、一杯やんべい」
「あら、楽しいそうだね、喫煙OKなの? あたいも店閉めたら芋焼酎持って直ぐ行くわ」
「あ、いや、ちょっと……」

彼のバリューは十分に伝わっているが、そもそも彼自身が求めているターゲット層ではない。上記はプランニングをする上で重要な分析、そして企画を怠った結果と言える。

先ず自分のバリューを定め、それに対してターゲットの分析、今の自分における課題を定義する必要がある。
「僕のバリューは優しさです。その優しさを知って貰ってモテたい」

ではその優しさを求める人(ターゲット)は誰か
「人に裏切られたりして人の優しさに触れられていない人だと思います」

そういう人は休みの日にどこで何をしているか
「自分だったら家で酒を飲みますけど、逆に外で発散してる人もいるんじゃないですか。一人でカラオケに行ったりとかショッピングしたり」

とは言え、自身の経験から、やはり案外酒に溺れる人も多いのではという予想を立て、
実際に年代や、どれくらいの予算があるか、どこの店を利用しているか調査し分析を行う。
そしてそのターゲットに対し、どう自分のバリューを魅力的に伝えるか戦略を立てる。
プランナーであれば創造を担い実行をマーケターに委ねるところだが、
自己ブランディングであれば全てそれを自分一人で行う必要がある。

優しさを求める人たちに自分という情報を提供し興味喚起を行う。そして目的達成へ。

「初めまして、冨沢です。やはり生きてる中で信頼していた人に裏切られたりすることも時にはあります。例えば自分の全てを尽くしていた会社にリストラされたり。幸い、自分はそこまで大きな辛い経験はありませんが、そういう人の気持ちはよくわかります。そういう時に自分は酒に走ってしまいがちですが、一人で飲んでると暗い気持ちになる時もあるんですよね。だから、そういう時の酒は皆でワイワイ楽しく飲みたい。優しさを求めてる人たちに僕から優しさを上げたいんです。僕と楽しいお酒を飲みませんか」
「兄ちゃん、気に入った!おーいゲンさん、これから兄ちゃんち行くんべ」
「シゲさん、金ねえけどワシも行ってええか?」
「構わん構わん、みんなでパーっとやるべ」

アートは必ずしも作者の狙い通りの評価を得られるとは限らない。
そこを限りなく狙いに近づけるのがマーケターでありプランナー。

冒頭でマーケターはアーティストだと言ったが、
そこが決定的な違いなのかもしれない。

第7回 マーケター冨沢「冨沢の気づき」はこちら

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