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「心療内科ゆうきゆう先生に、心理学から考えるビジネスパーソンにとって必要なコミュニケーション術を聞いてきた話」

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2018/09/03

こんにちは!橋本です。

誰しも「一度はこんなセリフ言われてみたい」という言葉ってありますよね。
私はいくつかありますが、その一つが
「強がってるけど、ほんとは弱いんでしょ」という言葉です。

残念ながら、会社の人からは
「橋本って何でそんなタフなのw」
「(『ロジカルシンキング』研修に対し)『ポジティブシンキング』研修作って講師やったら?w」
と言われる始末…

コミュニケーションには繊細に気を遣って、
空気を読んだりあえて壊してみたりしている訳ですが、
そうは見えないB型の悲しい性(さが)を感じます。


きっとわたしのように、色々気を遣っている人も多いはず・・・そんな、ビジネスパーソンにとって必須とも言える『コミュニケーション能力』ですが、「空気を読む」「相手の感情を想像する」という曖昧なものでなく、
心理学を根拠にした知識とスキルを身につけられたら、日々のコミュニケーションってきっとすごく楽になりますよね。

という訳で今回は、心理学の見地から様々な著者を出されているゆうきゆう先生に、人間心理の側面から考えるビジネスパーソン必須の対人術を聞いて来ました!



■ゆうきゆう先生とは?
精神科医として「医療法人社団 上桜会 ゆうメンタルクリニック」の総院長を務める傍ら、心理学をわかりやすく身近に感じて貰うための活動にも尽力。
マンガ原作者として「マンガで分かる心療内科」を手がけるほか、メールマガジン「セクシー心理学」・Webサイト「ゆうきゆうの心理学ステーション」などの人気コンテンツや、大学・企業向けに講演会も行うなど活躍の場を広げている。

なぜビジネスパーソンに心理学が必要?

橋本
ゆうき先生は精神科医でありながら、
「漫画で分かる心療内科」シリーズの原作をしていたりと、様々な活動をしていますよね。
どうしてそのような活動をしているのですか?

ゆうきゆう先生(以下、敬称略)
昔から漫画や本を書いたり文字を書いたりすることが好きだったこともあり、いろんな人にとって心が安らぐような内容を届けられればと思いまして、作家業を始めました。

橋本
先日読ませていただいた書籍には「セクシー心理学」とありました。
すごく目を惹くタイトルですが、あれにはどのような狙いがあるのでしょうか?

ゆうきゆう
『精神科』や『心理学』とだけ言ってしまうと、専門的だったり、心の病だったり、というイメージに引っ張られてしまうかな、と思ったんですよね。
でもそうじゃなくて、『心理学』って本来恋愛やビジネスや対人関係の悩みなど、日常の様々な場面で使えるものなんです。
なので、そういったところで全般的に使える内容をテクニックとして書きたいということと、あとキャッチーなタイトルとしての意味もあって(笑)、「セクシー心理学」と名付けました。

橋本
なるほど。確かにキャッチーではありますね。(笑)
心理学を学ぶことで、どんなメリットがあるのでしょうか。

ゆうきゆう
心理学を学ぶことで生きやすくなったりすることはあると思います。
例えば、心理学では、『人とのコミュニケーションの取り方』『集中力をアップさせる方法』などを導くことが出来るんですが、それは勉強でも仕事でも役立つ部分はあると考えています。
また、心の病気についても、理解を深めることによって自分がそうなることはもちろん、周りにいる人が心の病気になることを予防出来たり、なった場合にも適切な処置が出来るようになる。
そういった意味で、「生きやすくなる」というのが心理学を学ぶメリットかな、と思います。

相手の心を動かす秘訣は、『共感』と『タイプに合わせたストーリー』

橋本
マーケティングにおいて『人の心を動かす』ことって非常に大切なんですね。
心理学的で『人の心を動かす』ための有効なやり方があれば教えて頂きたいです。

ゆうきゆう
一番重要なのは、相手の話を聞いてあげて相手の持つ不安をより共感してあげることですね。
たとえば人間って「自分の話を聞いてもらえた」「自分の言いたいことを分かってもらえた」と感じると、相手に感謝の気持ちを抱いて、そのお礼として「相手の言うことも聞いてあげよう」という気持ちになってくるのです。
がんがん主張に入るのではなくて、まずは聞いてあげること。
相手の話を聞いてあげて、その後、相手の言ったことと繋げて、自分の言いたいことを伝える。
そういったコミュニケーションが重要だと思います。

橋本
話を聞いて共感する姿勢、大事ですよね。
相手の心の動かし方、ということで、人の心が動くプロセスって心理学では何かあるんですか?

ゆうきゆう
人間は2パターンいるって言われています。
・論理的なもので納得されやすい人
・感情的なもので納得されやすい人
論理を重視される方ならば、やはりデータと論理で「これだけの売り上げがあるのでこれを進めたほうがお得ですよ」など、根拠を出して納得させる言い方が有効です。
感情を重視される方であるなら、データではなくて、「自分自身がこの失敗から抜け出すために考え出した手法によって、彼はこんな幸せな何かにたどり着いたのです」のようなドラマとストーリーで語るのが有効です。そんなストーリーがあるようなものなら買いたいな、と心を動かすんです。

橋本
たしかに!
最近見た化粧水のウェブサイトで、「肌荒れで悩んでいた自分のお母さんに合う化粧水を作りました。それを商品化したのがコチラです」というストーリーが語られていて、「そんな想いと経緯があるものなら、きっと愛情を持って作られた効果があるものなんだろう」と感じて購入しました。
まさに後者のやり方ですね…。

ゆうきゆう
それは間違いなくストーリーを語っていますね。(笑)

橋本
まんまとやられたな、と今思いました。(笑)

信頼を得るポイントは、姿勢と目とちょっとした頼み事


橋本
先ほど『話を聞いて共感する姿勢』が大切だ、というお話を伺いました。
相手に「この人は自分の話に共感してくれている」と感じてもらうには、どうしたら良いのでしょうか。

ゆうきゆう
目を見るということと、しっかり体と目を向けて話をするということが大切です。
これにはある実験がありまして、ドクターが患者と体を向き合わせて話をした場合と、体を後ろに反り返したり別の方向に向けて話をした場合、患者はどちらを「名医だ」と感じるのか、という実験です。

結果は、『体を向き合って話した方のドクター』を名医と感じる、と出ています。
ドクターの実力は全く関係なく、その人の姿勢だけでその印象が決まるんです。
これはドクターに限らず多くの場面で使えることだと思うんです。

橋本
確かに、他の場面でも使えるし、すぐに実行出来ることですね。

ゆうきゆう
他にもあります。
人間って、『お願いごとを聞いてあげた相手に対して好感度を抱く』と言われているんですよね。
いろんな人に頼み事をしていて頼りない人って意外と皆に好かれているんですよ。

橋本
お願いごとを聞いてくれた相手じゃなく、聞いてあげた相手、ですか?

ゆうきゆう
そうなんです。
「ごめん宿題見せて」とか「ごめん何か貸して」という感じで人にお願いごとをよくする人って、意外と皆から愛されるキャラだったりしませんか? 頼みごとをOKすることによって、無意識に「どうしてOKしたんだろう。きっと、自分がこの人のことをそれだけ大切に思っているからだ」、という心理が働くんです。

橋本
それすごく分かります。
人から頼まれごとをされると、「もう、しょうがないなぁ」っていう気持ちで憎めないですよね。
むしろ相手が自分を認めてくれて嬉しい、と感じることもあります。

ゆうきゆう
ベンジャミン・フランクリンという政治家の方がいるんですけれども、彼はあまり良い関係性じゃない人に対して頼みごとをすることを通してその人と最終的に仲良くなるという、戦略を繰り返したようで、フランクリン効果という名前も付いたりしています。

橋本
フランクリンさんは『人たらし』な人なんですね。

でもこのスキルってマーケターにとってすごく大切なスキルだなと思います。
マーケターって自分一人で完結できる仕事ってほぼ無くて、誰かを巻き込んでチームとして成果を出していく、という仕事がほとんどです。
小さなことからお願いして少しずつ仲良くなっていくことが、信頼を得ていく一歩にもつながりますし、ひいてはチームとしての結束を高めていくことにもつながりそうです。

対話術を磨く「聞く・楽しむ・ど」

橋本
では最後に、ビジネスパーソンに必須な対話術を磨く方法があれば教えてください。

ゆうきゆう
そうですね。
老若男女いろんな人との話を聞く・楽しむ、という姿勢でいくと良いかなと思います。
どんな人からも得られるものっていっぱいあるので。
たとえば呑み屋さんとかでベラベラ自分の自慢を一方的に話したり、相手を選んでしゃべりまくる人などがいると思うんですけど、全般的にその人を立てて聞いてあげるという姿勢でいくと、自然と対話術を磨く・鍛えるという方向になっていくかなと思います。

橋本
意識をして「この人の話を聞こう、理解しよう」という姿勢が大切ということですね。
対話術を磨くスキル的なものはあったりしますか?

ゆうきゆう
たとえば質問が途切れ途切れになったりあまり会話が続かなかったりする人は、「ど」で始まる質問をするといいと言われていますね。
たとえば「テニスしてきたんですよ」と言われたとき、「楽しかったですか?」と聞いちゃうと、「楽しかったです」「楽しく無かったです」みたいな感じのYES/NOの解答ですぐ会話が終わっちゃいますよね。
これを『クローズド クエッション』と言います。
会話を続けるためにYES/NOで答えられない質問、つまり『オープン クエッション』は、だいたい「ど」で始まる質問が多いと言われています。
「テニスやってきた」と言われたら、「どんな人と行ってきた?」「どこに行ってきたの?」「どんなふうだった?」という感じで聞くと、「こんな友達と行ってきたんだ」と返って来て、それに対してまた「その友達はどこで知り合ったの?」という「ど」で始まる質問をする…
これで話を無限に開いていくことが出来ます。

橋本
なるほど。「ど」ですね、私も心がけるようにします。

ゆうきゆう
あと、相手が話していることをとにかくプラスの話をしたいのかマイナスの話をしたいのか、考える癖をつけておくといいと言われています。
たとえば、相手が「テニスしてきたんだ」と高いテンションで話して来たときは自分もそのテンションに合わせる、逆に「最近彼とうまくいってなくて」と、悩んでる雰囲気で話して来た時は、自分もテンションを下げてコミュニケーションをする。
それによって、相手もが「自分の気持ちを分かってくれてる」と感じやすくなります。

橋本
確かに。
同じテンションになってくれたら、話しやすいとか、分かってくれてると思いますよね。

ゆうきゆう
それだけでも共有・共感に繋がるので、対話術を磨くうえでは心がけていただくとありかなと思います。

橋本
それが相手からの「この人分かってくれている」につながって、ちゃんとした信頼関係が生まれていく土台になっていくんですね。
ゆうきゆう先生、ビジネスで使えるテクニックをたくさん教えて頂き、ありがとうございました!


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