• 2018/10/16
  • インタビュー
  • 突撃!となりのマーケター

クライアントに閃きを与える、データを活用したマーケティングへの挑戦。

  • マーキャリ 編集部
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創業以来、数多くの企業にデジタルマーケティング支援をおこなっているトライベック・ストラテジー株式会社。今回は同社が開発するMAツール『HIRAMEKI』の中心人物である清野勇一さんにお話を伺うことができました。マーケターになるまでのご経験と、清野さんが考えるマーケターとは。

*現状のマーケティング活動概要と課題



―― 分析したデータをフル活用したマーケティングの実行
―― MAツールのより効率の良いシナリオ構築
お客様のビジネスの成功を願う、MAツール「HIRAMEKI」
―まずトライベック・ストラテジーの魅力と、清野さんのご担当されている商材について教えて下さい。

清野さん(以下、敬称略)
「作って売って終わり」ではなく、クライアントの本当のニーズに寄り添い、それに応える開発をできることが当社の一番の魅力だと考えています。
当社はデジタルマーケティング支援事業とマーケティングプラットフォーム事業でクライアントのビジネスをサポートしており、私はその中でも、当社で開発したMAツール「HIRAMEKI」のマーケティング活動を担当しています。

開発の経緯としては、「データを活用したマーケティングをやりたい」というお客様のニーズが年々増加してきたことにあります。従来のMAツールはマーケティングの専門知識に精通した担当者向けに開発され、高機能のツールを用意していることが多くなっていますが、日本のマーケティング組織の中にはマーケティング専任の担当者がいる企業はまだまだ少なく、高機能のMAツールは日本の環境に合わないケースが多いことを実感していました。
そこで、使いやすさやわかりやすさを求め、データを活用したマーケティングを「スモールスタート」することができる新たなMAツールとして、「HIRAMEKI」が開発されました。

――「HIRAMEKI」とは、どのようなツールなのですか。

清野
手軽に運用改善のヒントを得ることができ、素早いPDCAの実行を実現することができるツールになります。 よくあるMAツールでは、マーケティングシナリオを描き、実行し、PDCAを回していく、という流れだと思いますが、シナリオを描き、そして見直すことには、多くの知識が必要なだけでなく、手間や時間がとてもかかります。
そんな課題を解決させるために「HIRAMEKI」ではデータの収集・分析からシナリの策定までを自動化させることで、時間や工数の短縮化を実現させています。

その代表的な機能が『オートジャーニーマップ』です。これはツール側が分析したデータをもとに、代表的なフレームワークである「カスタマージャーニーマップ」を自動で作り上げる機能となります。その結果、クライアントは可視化されたデータを見るだけで、運用改善のヒントを得ることができ、工数を大きく削減した、素早いPDCAを実行できるようになります。
当社のクライアントにはマーケティングツールに力を注いでいない方や、活用したことがなく、ご自身でツールを運用改善していくことに自信のない方も多くいらっしゃいます。そのため、「HIRAMEKI」導入前には「これで大丈夫なのかな?」「これを使うことで何が変わるの?」と不安をお寄せいただくことがありますが、導入前からサポートし、まずマーケティングについてご理解いただくことで、その後の運用改善、そのご提案につながり、クライアントの成果を生み出すことができます。クライアントとの関係が継続されていくと胸を張って言えますし、自分達のやっていることがクライアントの成果につながっていると実感できますね。
エンジニアからマーケターに。お客様に貢献する喜び。
――ではあらためて、清野さんの経歴をおうかがいできますか。

清野
私は20代の頃、マーケターではなくエンジニアとして、システムの開発に携わってきました。当社に入社した際は、新たにサービスを起ち上げるというタイミングでIT部門へ配属となりました。その後、ログの解析や調査サービスの運営、新しいサービスの開発などに関わっていたので、「昔からマーケティングをやっています」といったタイプではないんですよね。

――システム構築の担当からマーケティング部門の責任者となるきっかけは何かあったのですか。


清野
うーん。自然な流れでそうなった、という感じですかね(笑)
当社はコンサルの担当者やテクノロジーの担当者、運用の担当者が明確に決まっている人も多いのですが、私は特定の業務に限らず、いろんなことに少しずつ関わっていましたね(笑)
その為、入社当初から社内での新しいことに取り組む際には、私が関わることが多かったです。そう考えると、ずっとマーケター的なポジションにいた、というのはありますね。

――システムエンジニアからマーケターへ。やることはもちろん、思考もまるっきり違ってくると思いますが、戸惑うことなどありましたか。



清野
そうですね。エンジニアの時はまず前提として要件があり、その限られた範囲の中でいかにニーズに応えてゆくか、ということが求められていました。これがマーケティングになると「クライアントのビジネスにおいて、目に見える形で結果を出す」ことが要件となり、考えるべきこと、やるべき範囲がとても広くなりました。
また、成果を生み出すために、クライアントのビジネスを深く理解し、そのコアな部分に直接関われることができる面白さはありましたね。システムエンジニアをやっていた頃は、クライアントのビジネスやその先にいるエンドユーザーに対し、自分の仕事が直接的に貢献している、という手応えが欲しいと思っていました。その手応えが欲しくて、自分からマーケティングに寄っていった、という感じはありますね。

特に今は、「HIRAMEKI」のマーケティングをおこなうことで、エンドユーザーへの貢献の手ごたえを感じることができます。初めて実感したのは、半年間ご利用いただいているお客様から、「契約を延長したい」という申し出を頂いた時ですね。「今までのログ分析だけでは拾い切れなかったユーザーの動きが「HIRAMEKI」によって“見える”ようになり、改善できるようになった。今まで以上に強化したいので継続して使うことにした。」など、お客様よりの嬉しい声に何件も触れ、自分達が今までやってきたことに結果が伴っている実感と、「これを続けることが大事なんだ」という喜びがこみ上げてきます。
マーケターとしての成功体験
――マーケターとしての成功体験をお伺いできますか。

清野
「HIRAMEKI」を導入したことがきっかけで数多くの新しい案件が生まれていることですね。従来はサイトを改善する際、ログ解析ツールを分析しながら課題を探して改善提案をしていたのに対し、『HIRAMEKI』を使うとユーザーの行動や課題を、より簡単に見ることができます。そのためお客様がより正しく課題認識を持たれ、結果、当社の提案を実施すべきかどうか判断しやすくなります。

「HIRAMEKI」をご利用いただく中で、「実はWEBサイトをリニューアルしたい」「運用を手助けしてほしい」などのご要望をいただき、それにお応えするケースも多くあります。「HIRAMEKI」で得られるデータを駆使し、活用しようとすると、それに関連した課題が見えてくるので、その時にお声がけ頂けるようになりましたね。
マーケターとしての野望、ゴール
――ご自身のマーケターとしての夢や野望をお伺いさせてください。

清野
「HIRAMEKI」という名前のツールを提供しているので、世の中に「閃き」をもっと提供できたら良いなと思っています。世の中のMAツールは使いこなすこと自体に障壁があり、時間や工数もかかります。ですが、本来MAツールに求められるのは適切な次の一歩を明らかにすることのはずです。なので、製品の名前通り「閃き」を世の中にあふれさせていきたいですね。
マーケターとして大切なスキルと、マーケターを目指す方々へのメッセージ
――清野さんが考える「マーケターに必要なスキル」をお伺いさせてください。

清野
私は、マーケターには大別して二種類いると思っています。様々なプロモーションを仕掛けていく“いわゆるマーケター”といった人と、MAのようなテクノロジーを駆使し、データを活用してマーケティングの領域に出てくる人です。そういった分類で言うと、私は後者にあたります。
テクノロジーを駆使する私の立場で話すのなら、まずはデータ・事実をきちんと提供できる、ということですね。データとしての事実に基づいた提案をおこない、改善につなげる。といったストーリーをきっちりと立てられるということが大事です。

さらに、+αのユーザー視点として「いかにマーケティングを作ってゆけばよいか」を、クライアントやクライアント側に立つマーケターの方と同じ視点に立って、一緒になって考えること、話すこと。この二つが大事なんじゃないかな、と思います。

――清野さん、忙しい中、本日はありがとうございました。


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