マーケティングって何？と聞かれたら何と答えますか？

あなたは、普段何気ない会話の中で、「マーケティングってなに？」と聞かれたら何と答えますか？
社会人であれば、立派に答えたいものですよね。

先にタイトルの期待を裏切るようで申し訳ないのですが、マーケティングとは何なのか？という問いに対する明確な答えはありません。
社会科学に類する言葉の定義は、昔から議論がなされていて、明確に定義されていないのです。
例えばリーダーシップやマネジメントといった言葉は、数千年前から度々議論が重ねられてきたことでしょう。
*マーケティングとは？
世界のマーケティング界の第一人者はマーケティングをどのように定義しているのでしょうか？著名人の見解を元にマーケティングへの理解を深めていきましょう。

マーケティングとは、個人や集団が、製品および価値の創造と交換を通じて、そのニーズやウォンツを満たす社会的・管理的プロセスである。(by フィリップ・コトラー)

マーケティングの究極の目標は、セリング（売り込み）を不要にすることだ(by ピーター・ドラッガー)

マーケティングとは、顧客の創造である(by セオドア・レビット)

標的市場を選定することであり、その標的市場に対し、最も適切なマーケティング・ミックスを実行することである(by E・J・マッカーシー)

マーケティング（英: marketing）とは、企業や非営利組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動」の全てを表す概念である。(by ウィキペディア）

消費者の求めている商品・サービスを調査し，供給する商品や販売活動の方法などを決定することで，生産者から消費者への流通を円滑にする活動。（by 三省堂大辞林）

顧客満足を軸に『売れる仕組み』を考える活動（by グロービスのMBA経営辞典）

マーケティングとは、顧客の創造、維持を目的とする企業が、その目的を満たすような交換を顧客とのあいだに生み出すために、アイデアや財やサービスの考案から、価格設定、プロモーション、流通に至るまでを計画し実行するプロセスです。（by ミツエーリンクス）

マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。(by 日本マーケティング協会）

様々な定義が存在するが、財・サービスの交換に際して、需要と供給との間に生ずる問題を解決する過程、あるいはその技術的体系を指して使われることが多い。またその考え方の傾向として、顧客（消費者）志向、競争志向、価値想像志向などが指摘できる。この志向のもとで、継続的な交換関係を創造的に持続していくことが目視される。（by 広告用語辞典）

儲け続ける仕組みを作ること（by All About マーケティングの基礎）

マーケティングとは, 個人や組織が製品の創造を行い, 市場での交換を通じて自らのニーズや欲求を満たすために行う様々なプロセスのことである（by 日本オペレーションズ・リサーチ学会）

マーケティングとは、企業などが顧客との対話の中でお互いの理解を深め合い、双方にとって最適となるような市場を創造しようという活動のことである。（by とはサーチ）

お客様に価値を提供してお金をいただくこと（by ストラテジー＆タクティクス株式会社）

マーケティングは、業務の効率（利益の効率）をアップさせる科学的手法といえます。売れるための仕組みづくりともいわれています。よく、宣伝や販売促進活動がマーケティング活動と思われているようですが、本来は、顧客のニーズを満足させるための活動といえます。（by ニーズ創造研究所）
*まとめ

ここまで著名人や企業の見解を元に、マーケティングの定義をご紹介しました。

では、「マーケティングとはなにか？」と問われたときに改めて何と答えるか。
マーケティングとは、あなたの市場接点における価値観を映す鏡です。
社会的に捉えるならば、組織視点の定義となるし、
販売で捉えるならばプロセスや活動の定義になるし、
市場や顧客で捉えるならばニーズや価値に関わる定義になる。

つまりあなたが仕事においてどのような立ち位置で市場と接点を持っているか、その観点からありのままを応えれば良いのです。
その答えは、あなたの現在の価値観を映す鏡です。

もしもあなたが、マーケターとして企業の採用活動に応募するのなら、マーケティング部門の責任者に同じ質問をしてみてはいかがでしょうか。
きっと、その企業のマーケターがどのような価値観で市場と接点を持っているのか、分かってくると思います。