• 2019/12/02
  • 連載企画
  • マーケター冨沢

マーケター冨沢 24話目 【満足度の高いラーメン屋】【前編】

  • 冨沢  
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■マーケター冨沢
2019年1月に中途入社、当メディア・マーキャリチームに配属され、新人マーケターとして日々奮闘する25歳の冨沢を追った連載記事。
6大卒という学歴や元カーディーラーという肩書がありながら自己ブランディングを全くしていない為、キャリアを活かしきれていない彼が、<マーキャリチームメンバーと関わる中で自身の希少価値の見出し方を日々学び、成長していくドキュメンタリー>です。本人許可の元、プライベートも完全にさらけ出したリアルな内容はメディア記事としては大変珍しいのではないでしょうか。創業30年以上のBtoBマーケティング専門会社の一員として働きマーケティングノウハウを吸収する中で自己ブランディング能力を身につけていくことができるかが見どころです。

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第24回「満足度の高いラーメン屋」

皆様こんにちは。冨沢です。
思っていることを言語化するって本当に難しいですよね。僕は毎度記事を書くのに結構時間がかかってしまっています。特に時間がかかる作業がネタ探し。今週はどんな話題の記事にしよう、そのネタでオチはどこにもっていこうと日々悪戦苦闘しています。

今回も毎度のことながらああでもない、こうでもないと唸っている間に時間は過ぎ、あっという間に時刻はお昼。おなかも減っていたので「そうだラーメン食べに行こう」と近くのデスクの先輩と一緒に行きつけのラーメン屋に向かいました。
 
ラーメンでも食べながら記事のネタについて考えようと思ってだらだら歩いていると、ふと疑問に思っていたことを思い出しました。ほぼ週に一回くらいの頻度で行っているそこのラーメン屋さんは閑散としている場所にあるにも関わらずいつもお客さんが列を作っています。住宅地の真下の商店街に古びた電気屋さんや怪しい骨董屋などと一緒に並んでいます。近くの広場ではお年寄りたちが昼間から地べたに座って酒盛りをしています。言っちゃあ何ですが「場末」という感じの景観の中に、デザインもフォントも凝っている看板のお店がぽつんとあります。

周りの雰囲気とは明らかに違うそのお店に興味を持つ人も多いでしょう。客層もまちまちでスーツを着たビジネスマンであったり、自営業らしきオジサマたち、そして何人かできている主婦の方々等バラエティに富んでいます。立地的には悪条件であるにも関わらず、ここまで人を惹きつけていることはラーメンのおいしさだけではないはずです。という事で多くのお客さんをお店に足を運ばせているその理由について考察していきたいと思います。

看板デザイン・店舗内装

お客さんが最初に注目する部分であり、ラーメンと同等に店舗の顔とも呼べるのが看板でしょう。ラーメン屋だと一目でわからせる必要があり、尚且つそのお店の内装やラーメンを想起させるものでなければいけません。そこのラーメン屋の看板の色は赤と白を基調としたもので、内装も容器までも赤と白で統一されています。味にも期待ができる凝ったデザインをしています。

回転率

店内には10席程あり、店主一人でお店を回しています。「かき入れ時である昼や夕方は手いっぱいで回らなくなるんじゃないの?」と心配になりますが店主のラーメンを作るスピードが尋常じゃなく早く、席についてからものの数分もしないうちにラーメンが出てきます。お店の前に列ができることもしばしばですが、席についてからはすぐ食べられるので、いくら列ができようと不満は一切ありません。また列ができる事で、「あのお店はいつも並んでいるな」と宣伝効果にもなります。まさに店主の生産性の高さだからこそできる一石二鳥な戦法です。

顧客管理

飲食店にとってリピーターを囲い込む為の施策としてスタンプカードやクーポンなどが代表例として挙げられます。しかしそこのお店はカードもクーポンもやっていません。じゃあ何をやっているのというと、こちらのお店はお好みで麵の硬さ、脂のおおさ、味の濃さが選べるのですが何回も継続的に行くようになると店主の方も顔を覚えてくれるようになり、言わなくても「いつもの」で通ります。「お店との間に絆ができた」、「コミュニティの一員になれた」というようなプレミア感によって、僕らのような客を「もう一度行ってみたい」という気持にさせるでしょう。


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