• 2019/10/29
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マーケター冨沢 19話目 【冨沢と美容院】

  • 冨沢  
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■マーケター冨沢
2019年1月に中途入社、当メディア・マーキャリチームに配属され、新人マーケターとして日々奮闘する25歳の冨沢を追った連載記事。
6大卒という学歴や元カーディーラーという肩書がありながら自己ブランディングを全くしていない為、キャリアを活かしきれていない彼が、<マーキャリチームメンバーと関わる中で自身の希少価値の見出し方を日々学び、成長していくドキュメンタリー>です。本人許可の元、プライベートも完全にさらけ出したリアルな内容はメディア記事としては大変珍しいのではないでしょうか。創業30年以上のBtoBマーケティング専門会社の一員として働きマーケティングノウハウを吸収する中で自己ブランディング能力を身につけていくことができるかが見どころです。

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第19回「冨沢と美容院」

皆さんこんにちは冨沢です。
ちょっと気を抜いたらあっという間に風邪をひいてしまう季節になりましたね。

短髪にしている男性だとこの時期は頭周りが寒くなりますよね。
僕もこの前散髪に行き、今は短髪なので風が吹くたびに頭が冷えてしまって困っています。

散髪というと髪の毛も自己表現の一つ。髪の毛を切ることに費用も時間もかけてる方多いはず。
顧客折衝がある職種の方だと髪の毛をセットして清潔感を出すことがビジネスマナーの1つとして認識されているかと思います。
髪の毛に気を使う事もお客さんからの信頼を勝ち取ることの手助けになるでしょう。
実際僕もカーディーラーでの営業時代は上司から「ツーブロックにしろよ」といわれていました。
お陰で社内からはコボちゃんと呼ばれていましたが、見込みが高い商談数は増えていたと思います。

最近は営業職を離れ、4か月に一回くらいの頻度で美容院に通っています。その為、耳が隠れるくらいまで髪は伸びていました。
つい先日美容院に足を運んだのも、ある朝起きたら懐かしいお父さんの枕が匂いがしてきたので、
(あれ、お父さん部屋に入ったのかな)と不思議に思っていたら、直後に匂いの発生源が判明しました。
ベッドの枕です。もっというと耳の後ろです。僕は枕に

「まだいけっか?」

と声を掛けますが、枕は

「拙者はここまで…」

と無念そうな表情を浮かべていました。というか汚れが目立っていました。

「そうだ、散髪しよう」

耳の裏から湧き出るような声が出て、僕は近所の行きつけの散髪屋に行くことにしました。
僕のよく行く最寄り駅の美容院はカット+シャンプー+指名料で4500円します。
高いと感じる人はいるかもしれませんが僕にとっては顔なじみのスタイリストのケンさん(お店の店長)がいることで
雑談料や信頼料的な物払っているつもりですし、お店自家製で出してくれるコーヒーが気に入っているので、4500円分の満足感は得ています。

この美容院にはおおよそ10年弱通い続けており、ケンさんとも出会ってそのくらいになります。
この美容院で彼と初めて出会った時、当時僕がはまっていた漫画に「アカギ」という麻雀漫画があり、
その主人公アカギみたいになりたいという思いから彼に
「漫画のアカギに見たいな髪型にしてください」と口頭で申し伝えたところ、散髪後鏡の前にいたのはどこぞのバスケ部のキャプテンでした。

ショックのあまり涙が出そうになった僕の肩に手を掛けて、
「さぁ整列だ」と言うかのようにお会計の前まで案内されました。
口惜しさのあまり(ディーフェンス、ディーフェンス)と必死に財布の中身を出すのを渋っていた僕を見てケンさんが
「さっぱりしましたね男前ですよ」と声をかけてくれたので今までの不満も消えました。
嬉しさ倍プッシュでまた来ようと思ったのが彼とのファーストインプレッションであり、ワーストインプレッションでした。

そんな長年の付き合いであるケンさんとはもうツーカーの関係で、ツーとカーというか、もはやケイとミーのような関係で、
ケンさんが上を向いてと言う前に僕はケンさんの方を見つめていますし、シャンプー時に僕がかゆいと思った箇所はもう掻いていてくれています。
「ちょいとおにいさんなれなれしいわ」ともう二人合わせてセクシー、セクシー。

髪を切られながらケンさんと雑談している最中、ぽろっと今経営的に厳しいという言葉が耳に入り、驚いて聞き返しました。

僕「そんなにやばいんすか?」

ケンさん「いや店がつぶれるとかではないんだけどグラフでいうと右下の方に向かっているね、もう何回目かわからんけど。」

僕「そうなんすね…そういえばここの料金ってバカ高いけど、昨今の美容院ラッシュの中で何で十年以上値段変えないでやっていけるんですか?」

ケンさん「そりゃご近所びいきかね。今でも来てくれるお年寄りの方とか結構いるよ。まあ売り上げのほとんどはリピーター客だね」

僕「何か工夫とかしてるんですか?」

ケンさん「最初の方は月数回に分けてビラ配りしたり、HP作ったり、キッズ向けのキャンペーンやったりしたけど効果出てるかわからなかったなぁ。それよりかは来店してくれたお客さんに対して、どんな髪型にしたいかをしっかりと聞いて、その要望に応える。しっかりとお客さんお顔と名前を覚えて笑顔で挨拶する。そういった対面での活動の方が効果が見えた気がしたよ」

ケンさん「あと、当時高級サロンって珍しかったから、お年寄りの方が口コミで広げてくれたんじゃないかな」

僕「お年寄り強いですね」

ケンさん「どんなことにも言えるけど貯信って大事だよ」

ケンさんはそう言ってお手製のコーヒーを僕に渡してくれました。

なんかいい雰囲気になったので、僕は最後まで「どんな髪型にしたいかをしっかりと聞いて、その要望に応える」

このケンさんのセリフに対して

「初めて会ったとき赤木キャプテンにされましたよ」と異論を唱えることはできませんでした。


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