• 2019/10/04
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マーケティング業界の基本の用語を徹底解説!マーケティングについて知りたいならまずはここから

  • マーキャリ 編集部
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目次

企業の販売戦略を担うマーケティング。自分が勤めている企業にマーケティングの専門部署がなければ、「そもそもどんな仕事なのか」がはっきりと分かっていない方も多いでしょう。日常生活で頻繁に使う言葉でもないので、関連する仕事やビジネスに携わっていないと、マーケティングとは何かを説明するのは難しいかもしれません。

マーケティング業界ならではの専門用語も他部署に比べて非常に多いのも、マーケティングのイメージを複雑化している要因と言えるでしょう。インターネットが普及し、デジタル化がすすむなかでwebマーケティングの世界は日進月歩で進化しています。それは今後も続くと考えられます。実際にトレンド化しているマーケティング手法も多いです。

この記事では、「マーケティングとは何か」といった基本的なところから、マーケティング業界で使われることの多い、知っておくべき基礎用語について解説しています。これからマーケターを目指す方はもちろん、新卒で就職を控えている方にとっても参考になる内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。

マーケティングとは?



用語の紹介に入る前に、マーケティングとは何かをはっきりとさせておきましょう。
マーケティングとは、企業が持つサービスや製品といった商品を売るための戦略全般のことを指します。「誰に何をいくらでどのように売るか」について戦略を練るのが仕事です。販売戦略を担当していると考えれば分かりやすいでしょう。販売戦略を立てるのは、当然商品を売るためです。商品の売れ行きは、会社の利益に直結します。このことからもいかにマーケティングが重要なものであるか分かるでしょう。

クライアントや消費者に実際に商品を買ってもらうためにアプローチをかけるのは営業職の仕事ですが、商品の企画や開発、値段設定、PR方法などを策定するのはマーケティング職の仕事です。会社が商品を売るのは、利益を上げて成長を遂げるためです。

そのため、どんなものをどのように売るかにはおのずと慎重に考えを巡らせることになります。製品やサービスを売るためには、単純に安かったり質が良かったり珍しかったりすればよいわけではありません。どんなに良いものであっても、人々に欲しいと思ってもらえなければヒットにはつながらないからです。

ニーズ調査の重要性を理解する

新しい商品を世に出すためには、やみくもに新商品を企画するのではなく、ニーズを探ることも大切な前段階となります。人々に欲しいと思ってもらえるニーズがどこにあるのかを探るのは、マーケティングにおいて最重要だと言ってもよいでしょう。ニーズを探ることを市場調査や市場分析と呼びます。 市場調査によってニーズを掴むことで「誰に・どんなもの」を売るのかが定まります。ここから実際に商品を企画することになります。

もちろん企画したものすべてが新商品として世に出るわけではありません。商品企画といった職種を設けている会社は、基本的にはマーケティング職が集めたデータをもとに新たな商品を企画することが多いです。しかし、マーケティング職が商品の企画を行うことも珍しくありません。 新しい商品の開発にあたっては、経営陣に向けて社内プレゼンを行い、通過したものだけで開発の段階に進むことができます。

マーケティング職の仕事の最終段階は「どのように販売するか」を決定するところです。実際に現場で商品を販売するのは営業職ですが、商品のパンフレット作製やPR活動などの具体案を提示するのも広くはマーケティングの仕事内容です。広報や広告宣伝などとも連携しながら仕事を行い、企画を実行していくことになります。広報やプロモーションは、マーケティング活動の一部だと言うことができます。

もちろん、商品が世に出た際にはマーケティングに費やしたお金がしっかりと売上につながったかといった効果測定も必要となります。

マーケティングの基礎用語

マーケティングに関する用語は、挙げていけばきりがないほどたくさんのものがあります。インターネットの普及によりwebマーケティングというものも生まれました。自身のホームページやサイトを検索上位にもってくるためのSEO対策などがこれに当たります。この記事ではwebマーケティングの分野に絞らず、マーケティング全般の基礎用語をピックアップして紹介します。マーケティング用語が一覧になった辞典のようなものもありますが、まずは基礎的なものからしっかりと確認していきましょう。

4P

4Pとは、Product(製品) Price(価格) Promotion(プロモーション) Place(流通)の頭文字をとったもので、マーケティングを構成する4つの要素のことです。「何をいくらでどのように売るか」といったマーケティングの要素を表していますね。Promotion(プロモーション)は、「どのようにして知ってもらうか?」という「プロモーション戦略のこと。広告宣伝を実施してブランドや商品ことを大多数に広めるブランディングや認知度向上のための行動がこれにあたります。

マーケティングとは販売戦略であると述べました。究極のかたちで言えば、こちらからアプローチしなくても「売れる仕組み」を作ることがマーケティングです。4Pの最後のPであるPlace(流通)はどこで売るか、どのような経路で売るかを指します。商品を欲しいと思う方のもとにどのように届けるかを考える、流通戦略です。

3C

これは、マーケティングを行う上で最も重要な市場分析に関わる用語です。3Cとは、Customer(顧客) Competitor(競合) Company(自社)の英語の頭文字をとったものです。市場分析においてもこの3つのCが重要となります。

Customer(顧客) では、自社の商品の購入層を探る調査において、その市場での潜在顧客や、市場規模、成長性、顧客ニーズなどを分析します。
次に、Competitor(競合)は、競合他社の分析のこと。他社の製品や強み・弱みなどを知ることで初めて自社の商品やサービスにおいて差別化や優位性をはかることができます。
最後の、Company(自社)では、自社の経営資源や現状、製品・サービス、技術力、販売力、売上、シェアなどを分析することを指します。

3Cを具体的に分析することによって、自社が抱える経営課題の発見や、事業戦略に活用することができます。3Cはマーケティング活動における基本的なフレームワークとなっています。

セグメンテーションとターゲティング

どのような商品であってもあらゆる人が購買層になることはありません。みんなが身につける洋服であったとしても、スポーツ用のものや冠婚葬祭向けのもの、家で着るような着心地がよい楽なもの、よそ行きのオシャレ着など、さまざまなものがありますよね。商品を作る上で重要なのは、「誰をターゲットにした商品か」を明確にすることです。

セグメンテーション(セグメント)とは、市場や顧客を何らかの基準をもとに同じグループに分類された集団のことを指します。自社の商品を評価してくれるようなお客様がどのような人なのかを性別や地域、年齢、家族構成、行動パターンなどをもとにグループ分けをセグメンテーションといいます。不特定多数の人にではなく、商品を買ってくれそうな人、気に入ってくれそうな人をそうでない人とグループ分けして、商品のユーザーになってくれそうなグループに対して商品を作った方が、より相手に響くものが作れます。

ターゲティングとは、グループ分けしたお客様の集団のなかから、特定のグループに絞ることを指します。
グループ分けしたそれぞれのグループから、どれをターゲットにするかと考えると分かりやすいかもしれません。グループ分けして、そこから絞り、それに向かって商品を作るという流れです。そのためセグメンテーションとターゲティングは常にセットとなります。この2つは企業戦略における重要な要素です。

マーケティング用語は実に多くのものがありますが、それらについて学ぶことで目からウロコのようなことであったり、なるほどとうなずけるような知識であったりを得ることができます。用語の勉強から、マーケティングやその手法、分析におけるマインドに興味を持つ人も多いですよ。心理学が好きな方であれば、どんどんとのめりこめるかもしれません。関連する資格や検定もたくさんありますので、興味があれば勉強してみるとよいでしょう。

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