• 2019/07/19
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【初心者でもわかる】マーケティングミックス(4P)の解説

  • マーキャリ 編集部
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分析手法や理論がさまざまあるマーケティング用語の中でも、「マーケティングミックス(4P)」というワードを目にしたことがある人は多いのではないでしょうか。この記事では、マーケティングミックス(4P)の基礎から解説していきます。
「勉強したけど、4Pってなんのことだっけ...?」と忘れている人も、ぜひ復習として読んでいただければ幸いです。

マーケティングミックス(4P)とは

1960年代にアメリカの経済学者ジェローム・マッカーシーが提唱したマーケティングフレームワーク。
マーケティング戦略において、さまざまなマーケティングツール、フレームワークを組み合わせて(ミックス)施策を考えること。4Pは、Product(プロダクト:製品)、Price(プライス:価格)、Place(プレイス:流通)、Promotion(プロモーション:販促)の頭文字の4つのPを取ったものです。

簡易的に言えば、「どういう商品を作り、どこで、いくらで、どのような宣伝をすれば効果的か」を考えましょうということです。

ちなみに4Pは売り手側の目線と定義されており、買い手側の目線「4C」と併せて考えられることも多くあります。4Cは、Consumer(コンシューマー:消費者)、Customer cost(カスタマーコスト:顧客コスト)、Communication(コミュニケーション)、Convenience(コンビニエンス:利便性)の頭文字の4つのCを取ったもの。

マーケティングミックス(4P)の位置付け



マーケティングミックスの位置付けは、市場調査、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの次とされ、「実行」のすぐ前段階に位置しています。
つまり、STP分析で方向性を決めた後、「具体的な実行施策、アクションプラン」を決める時にマーケティングミックスが活きてきます。

マーケティングミックス(4P)の考え方

・Product(プロダクト:製品)
ターゲットと決めた顧客にリーチするには、どんな見た目で、どのような性能・性質を持った製品が適しているのか。また、差別化するには何が必要か。という観点で分析します。

・Price(プライス:価格)
顧客にとって適正な価格はいくらか。ターゲット層の懐事情や競合他社の価格調査をして、十分利益が確保できる価格設定をします。

・Place(プレイス:流通)
ターゲットと決めた顧客が購買行動を起こす場所はどこか。実店舗なのか、オンラインなのか。製品と顧客を結ぶ販売チャネルはどこが適切かを分析します。

・Promotion(プロモーション)
ターゲットと決めた顧客に対し、製品の存在や価値、魅力はどうすれば最も効果的に伝わるか。どこで広告すれば最も効果的かを分析します。最近ではタレントではなく、人気のYoutuberをプロモーションに起用するケースもありますね。最近ではコカ・コーラ社が、東京オリンピックのアンバサダーとしてもさまざまなYoutuberを採用しています。日々トレンドを確認することも重要です。

マーケティングミックス(4P)の活用事例

マーケティングミックスの有名どころの1つが、「アンファーのスカルプDシャンプー」。
”健康な髪を育てる頭皮を洗うシャンプー”として、今や知らない人はいないくらい知名度の高いシャンプーのひとつですよね。男性お笑い芸人を多数CMに起用し、どういった人をターゲットにしているのかもわかりやすくされていました。YoutuberのCM起用で話題を集めたことが記憶に新しいですね。

販売価格はシャンプーボトル1本3,900円。コンディショナーボトル1本3,900円。一般的にドラッグストアなんかで販売されているシャンプーと比べたら圧倒的に高額な設定。なのにも関わらず、2019年には薬用メンズシャンプーで10年連続No.1に選ばれています。

ここまで売れている商品ですが、ドラッグストアやスーパーのどこででも見かけるものではありません。LOFTのような一部店舗では販売がありますが、主な流通経路は自社オンラインサイト。一般的に売られていてもターゲットが違ったり、ブランディング戦略、店舗を作らない代わりに広告費に資源投資を強めるなどの考え方が伺えるように思います。

この価格設定、身近な物ではないという存在が、普段気軽に手に入らない”良質なもの”というイメージに繋がり、先輩や上司、父親への「プレゼント」需要にもリーチしています。マーケティング戦略が随所に活かされている非常に良いモデルではないでしょうか。

ここで、マーケティングミックスを考える上で重要な要素をいくつかご紹介します。
まずは、4つのPが関連していること。例えば上記のアンファーの例で言えば、ターゲット層として捉えているのは10~20代よりも、30~40代の人たち。そこでもし仮に、CMに小学生を起用するのは明らかにイメージとギャップがあります。ターゲットのペルソナに合った人を起用した方が整合性が取れますよね。

次にブランディングの側面です。
どこで販売するか、どのようなパッケージや色彩を採用するか、CMに起用する人の世間のイメージ、サイトの仕様によって、顧客の持つイメージは大きく異なります。

最後に、自社製品以外にも目を向けることです。
競合他社の施策であったり、最近のトレンドはどうなっているか。移り変わりが非常に早い時代なので、常にアンテナを張るように意識しましょう。

まとめ

いかがでしたか。今回は事例としてアンファーを出しましたが、世の中で流行っているさまざまな製品でマーケティングミックスの考え方は活かされています。いきなり自社の製品で検討していくことが難しい場合、まずは成功事例に学ぶのがオススメです。
自分の気に入ってるもので良いので、なにかしら製品をピックアップして、マーケティングミックスの4Pに当てはめて戦略を”推理してみる”というやり方。自分の気に入ってる商品であれば想像しやすい部分も多くあります。何回か練習を重ねることで、自社製品の活かし方もきっと見えてくると思います。ぜひ参考に、今後のマーケティング活動に活用に繋げていただければ幸いです。

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