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SWOT分析とは〜目的と使い方を解説〜

スキル×マーケ 2019/05/13

マーケティングのフレームワークの代表格のひとつに「SWOT分析」というものがあります。マーケティング手法はアメリカやイギリスから発信されたものが多く、英語混じりなこともあり、初見でなんのことかピンと来る人はほぼいないと思いますが、マーケティング職に従事する上で避けては通れないフレームワークです。この記事ではSWOT分析について、事例を踏まえて解説します。

SWOT分析とは?



S(Strengths:強み)、W(Weaknesses:弱み)、O(Opportunities:機会)、T(Threats:脅威)の4つの頭文字を取って、SWOT(スウォット)と呼びます。
今からおおよそ100年前、1920年代にハーバードビジネススクールで開発されたとされる戦略計画ツールです。企業や個人がプロジェクトを推進する中で、自社の内部要因「S:強み、W:弱み」と外部要因「O:機会、T:脅威」の観点で分析し、経営資源の最適な活用方法を探るために利用されています。

SWOT分析の考え方



各カテゴリーで考えるべきことを解説します。

Strengths:目標達成に貢献する自社の強み
商品やサービスの市場優位性、顧客へのアフターフォローが手厚い、顧客からのレビュー(評判)が良い、企業としての認知度が高い、といった、他社と比べて優れている要素は何でも該当します。商品やサービスのことであれば、顧客の声を聞けば優位性=強みが理解しやすいでしょう。

Weaknesses:目標達成の障害となる自社の弱み
社内での意思決定に時間がかかる、人的リソースが足りていない、サポートセンターの満足度が低い、といった自社で課題と認識できていることや、競合他社と比べて課題となっている要素は何でも該当します。

Opportunities:目標達成に貢献する外的要因
外的要因のキーワードとなるのは、政治・経済、トレンド、業界の動向、消費者のニーズなどが挙げられます。市場や顧客のニーズがどのような状況や環境になれば、自社の商品やサービスが注目される機会となるかを考えます。

Threats:目標達成の障害となる外的要因
自社の強みや優位性を打ち消してしまうような環境変化や、他社の動向、新規参入企業はいないか。といった、「もしこうなってしまったら困ること」を考える項目です。

SWOT分析のやり方

SWOTの4つのカテゴリーをそれぞれ洗い出すと、現状の自社の状況はよくわかりますが、それだけでは「どうすれば良いの?」状態で、まだ答えにたどり着いていません。抽出したSWOTを掛け合わせて考えることで具体的な戦略、やるべきことが導き出せます。

掛け合わせは以下の4パターンです。
①S×O(強み×機会):強みをチャンスに活かす
②W×O(弱み×機会):弱みを克服してチャンスに活かす
③S×T(強み×脅威):強みを活かして脅威の影響を抑える
④W×T(弱み×脅威):弱みが脅威に潰されないよう影響を抑える、もしくは撤退する

ここからは事例を踏まえて解説していきます。
例)個人経営の焼き鳥屋さん

まずはそれぞれのカテゴリーを洗い出します。
・S(強み):立地が良い→駅近の商店街に位置している、固定客がついている、こだわりの肉を使っている、お酒の種類が豊富
・W(弱み):価格が少し高い、団体席(10人くらい)がない
・O(機会):仕事帰りのサラリーマン、買い出し中の主婦
・T(脅威):近くに知名度のあるチェーン焼き鳥屋がオープンする、顧客の流出

次に掛け合わせで考えていきます。
①S×O(強み×機会)
商店街にある立地を利用し、仕事帰りのサラリーマンや買い出し中の主婦をターゲットに出来たて焼き鳥の店頭販売を実施。手軽に味を知ってもらい、家で楽しみたい顧客層にもリーチする。雨の日は雨宿りサービスとしてドリンクのサービスを実施するなど、立地の良さを活かす施策を導入する。

②W×O(弱み×機会)
団体の席は無いが、20名以上の予約であれば店ごと貸し切りとして、団体も受け付ける。それによって、会社の忘年会や新年会、同窓会のような大きな集まりの時に利用してもらえるようにする。団体も可能とすることで店の利用用途の拡大と、認知度アップも期待できる。

③S×T(強み×脅威)
価格勝負ではなく、こだわりの肉とそれに合うお酒をテーマに食事と飲み物のマッチングを提供。チェーンの焼き鳥屋では真似できないこだわりを推し出して差別化を図る。

④W×T(弱み×脅威)
安い金額でお腹いっぱい食べて飲みたい学生や若い層はチェーン店、少々高くてもこだわりの料理とお酒を楽しみたい人は自店のように、ターゲット層を明確に切り分けられるよう高級感、大人感を演出する。

いきなり上記のような考えをするのが難しい場合、自分自身の事でなにかイメージして練習すると考え方が定着して良いかもしれません。
例えば自分に誰か好きな人がいて、その人と付き合いたいと思っている状況(プロジェクト進行中)だとします。お互い同じミュージシャンが好きなどの共通点があれば、会話がしやすかったり一緒にライブに行こうと誘いやすかったり、それは自分の強みや機会として当てはめられます。

ライブに誘い、食事も一緒に行くことになったがお店に詳しくないという弱みがあるとすれば、調べるなり友達に教えてもらうなりで解決できるでしょう。当日開催側の都合などで急なキャンセルになる可能性を脅威とした場合、お互いスケジュールは空いているのでまたの機会とせずに、食事だけでも行って関係性を深める。
このような日常的な行動もSWOT分析に当てはめて考えることが可能です。

まとめ

自社を内部の人間の目線としての一方方向から見るのではなく、客観的に見ることも非常に重要です。自分の想像力に訴えかける+今時飲食店や商品であれば、どこかしらでレビューが見れるので、リアルな顧客の声も参考にしましょう。しっかり要素が抽出さえできれば、あとは社内リソースやお金との相談で、今できる最善の施策が見えてくるはずです。ぜひ、戦略計画ツールとして活用してみてはいかがでしょうか。

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