• 2019/01/31
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20代から考えたい!広報のキャリアプラン

  • マーキャリ 編集部
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『会社の顔』とも言える広報。一見派手なイメージを持ちますが、実は社内調整力などが重要な、縁の下の力持ち的なお仕事でもあります。人数が限られているため、なかなか就くことができない、人気のお仕事です。

この記事では、広報に関わるお仕事をしている20代の方々に、キャリアプランをご紹介します。こちらの記事を参考に、今後のご自分のキャリアを考えていってみてください。

広報の主な仕事とその内容

大企業の場合、規模が大きいので、仕事ごとに担当者が分かれているケースが多いですが、中小企業やベンチャー企業は人数が少ないため、広報以外に受付や総務、経理などを兼務しているケースが多いです。


1.社外広報

マスコミに自社の製品やサービスなどを紹介してもらうため、プレスリリースを作成して送ることとマスコミの取材に応じることが主な仕事です。

広報と宣伝は似ているといわれることが多いです。

宣伝の場合は、広告代理店などにお金を払って、自社のイメージアップにつながるコマーシャルなどを作成します。しかし、広報の場合、プレスリリースをマスコミに送りますが、掲載してもらえるか、自社にとって有利な記事を書いてもらえるかどうかは、先方次第になります。記事を掲載してもらったり、取材してもらえたりするかどうかは広報の腕の見せ所と言えるでしょう。

大企業の場合、知名度があるため、積極的に売り込まなくてもマスコミに取り上げてもらえることが多いですが、ベンチャー企業や中小企業は攻めの広報が必要かもしれません。

例えば、TwitterなどのSNSでキャラを立てて会社をアピールする、Instagramなどにシェアしてもらえるようなノベルティを作成したりイベントを開催したりする、サンプル配布 やプレゼントを行なう、などです。

ちなみに、大企業の場合、ノベルティ作成などは販売促進の担当者が行うことが多いでしょう。

2.社内広報

大企業の場合、部署ごとに業務が分かれているため、会社全体の流れを把握することが難しかったり、他部門が何をしているか見えづらかったりする部分があります。社内報や社内ポータルサイトで情報を流すことにより、社員が共通の認識を持つことができ、この会社の一員であるという帰属意識を高めることができます。また、社内に情報を流すことで、マスコミから取材依頼が来た時に、対応してもらえる協力体制が築けるかもしれません。

3.危機管理広報

会社で不祥事などのトラブルが発生した時に、マスコミに対して記者会見を開き、説明責任を果たすのが、最も重要な仕事です。そこまで深刻ではない場合は、プレスリリースとしてマスコミに送付したり、ホームページ上でお詫びの言葉を掲載したりします。

緊急時にすぐ対応できるよう、対応方法を事前にマニュアル化しておいたり、定期的に訓練しておいたりするのも大事な仕事です。CSR(企業の社会的責任)は、企業が社会貢献活動を行うことが、ひいてはその会社の発展につながる、という発想で生まれました。芸術や地域に関する支援をするメセナも、この考えと似た発想です。IRは、株主総会を定期的に開催するなどして、株主や投資家に会社に関する情報説明をする仕事です。会社によっては、広報IR部(室)という部署が設置されているところもあります。また、広報ではなく総務や人事などの、他管理部門が担当するケースもあります。

広報の主な仕事に必要とされる資質


1.社外広報

社外広報に必要とされる資質は、まずは新聞やインターネットなどで業界研究を行うリサーチ力です。どの媒体にプレスリリースを行えば、効果的に取り上げてもらえるか、メディアの特性を知ることも重要でしょう。メディアに取材してもらえるよう、話題になるような情報を提供する売り込み力も必要です。ある程度、メディアの担当者と信頼が気付けたら、企画案を提出してみると、採用される可能性が高まるかもしれません。

また、社外や社内の飲み会に積極的に参加するなどして、いつでも協力してもらえる体制が築けるように努力することも必要です。プレスリリース配信後の問い合わせ対応には、24時間体制で臨むことができるような体力とフットワークの軽さも必要でしょう。SNSで自社の情報発信をする場合、デジタルやSEOの知識、海外メディア対応も行うならば、英語力も必要かもしれません。

2.社内広報

社内広報の場合、肝心の時に社員に協力してもらえるよう、日頃から密に連絡をとり、社員を手助けすることが重要です。社内のどの部署に対しても、偏りのない公平な見方をできることも社内広報にとって重要なことでしょう。社内報を作る上ではDTPやフォトショップなどの技術力、外資系や外国人の従業員がいる場合、英語力も必要でしょう。

3.危機管理広報

危機管理広報の態度によっては、会社が不利な立場に立たされることもあります。そのため、冷静沈着であること、誠実さや正確さなどが、仕事を行う上で重要です。

広報でのキャリアの築きかた

キャリアの積み方としては、社内でキャリアを積む方法、広報の職種を極める方法、独立を視野に入れる方法の3つがあります。社内でキャリアを積む方法ですが、
大企業の場合、異動が数年ごとにあるので、社長室や秘書室など管理部門をいくつか経験した後に、管理職として広報課長や広報部長になるケースも考えられます。危機管理広報の場合、トップと仕事することも多いため、役員まで昇進することもあるかもしれません。広報の職種を極める方法としては、

中小企業やベンチャー企業の場合、異動がないケースが多いため、社内で広報のエキスパートになる方法。同規模の他社に転職して、広報の職種を極めるという方法もあります。独立を視野に入れる方法ですが、

会社の広報部門で活躍した後にPR会社や制作会社、IR関連の会社に転職したり、会社を立ち上げたりする方法があります。コンサルタントとして独立する方法もあるでしょう。広報には、新聞社などのメディアやPR会社、営業から転職してくる方もいます。その方たちと比べ、同じ会社で広報一筋の方は、社内の事情や会社の製品などに詳しく、愛社精神も持っていることが強みだと思います。その強みを活かしながら働いていくこともできますが、広報という仕事の専門家になるという道を選ぶこともできます。20代でキャリアを選択することはなかなか難しいかもしれませんが、日頃からキャリアについて考えることで、より理想の姿に近づいていくことは可能になると思います。
こちらの記事を参考に、ご自分にとってベストなキャリアパスを目指してみてくださいね。

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