• 2019/01/30
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UI/UXデザイナーって何をする仕事?年収やスキルも解説

  • マーキャリ 編集部
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UXデザイナーはWEB業界の職種の一つです。できてからまだ、新しい仕事ということもあり、聞きなれない言葉かもしれません。それでも、最近は徐々に人気の職業となっており、ニーズが高まっています。

平均年収も高い傾向にあり、これからUXデザイナーを目指すことも十分に可能です。UXデザイナーとは、商品を快適に扱えるよう「体験」をデザインする仕事。ユーザー目線に立って業務をおこなうため、人の役にたちやり甲斐もあります。

実際の仕事の内容や必要なスキルなど、UXデザイナーになるために知っておくべき情報はたくさんあります。まずは、UXデザイナーが何をしているのかを解説していきます。

UXデザイナーとは「ユーザー体験」を操るマーケター



UXデザイナーとは、ユーザーが「快適な体験」となるように、商品の見た目や操作(体験)をデザインする仕事です。
では、UXデザインとはなんでしょうか?順を追って見ていきましょう。

UXデザインとは

「UX」とは、「User Experience:ユーザーエクスペリエンス」の略で、「ユーザー体験」などと訳されています。
「UXデザイン」とは、ユーザーが体験することの「使いやすさ・わかりやすさ」だけを求めるものではありません。
ユーザーの行動を導きながら、ユーザーがやりたいと思っていることを常に楽しく実現できるようにして、商品・製品・サービスなどを設計していくことを指します。

UXデザイナーの仕事

「UXデザイナー」は、ユーザーに商品をより快適に使ってもらう仕様をデザインする仕事。デザインといっても、「体験のデザイン」です。例えば、スマートフォンのアプリケーションでユーザーが課金制の記事を購入したとします。ユーザーの目的は「記事を読む」ことです。ただし、記事の購入までに、スマートフォンでいくつかの操作が必要になります。
その「操作」を快適に導くデザイン(体験)にすることが、「UXデザイナーの仕事」となります。
記事を買う例で、具体的な仕事の流れを解説します。まずはアプリケーションのデザイン・設計からです。
見やすく覚えやすい見た目であれば、ユーザーは迷うことなくアプリケーションまでたどり着きます。

そして、アプリケーションの仕様(設計)が重要なポイントとなってきます。アプリケーション内に記事がいくつもある場合、「どの記事がどの内容か」が分かりやすく表示される必要があります。
読みたい記事が見つかれば、支払いへと進みます。支払いが終われば、ユーザーの目的である記事を読むことができます。
もし、ユーザーの目的を達成するまでの「過程(体験)」で、分かりにくい箇所やわずらわしい操作があるとストレスに感じさせてしまいます。
UXデザイナーは、ユーザーの目的達成までの道順を整理し「体験」を快適化していくことが仕事なのです。

UXデザイナーの業務をまとめると、以下のとおりです。

(1)ユーザビリティ(使いやすいか否か)の調査
(2)商品に対する市場のニーズ(マーケティング)
(3)商品とユーザーがマッチする接点の設定
(4)商品化までのそれぞれの担当者(デザインなど)たちとの折衝や調整
(5)使用体験のインタビューやアンケートの分析(マーケティングリサーチ)

(1)から(5)までを一人で行うわけではなく、(4)に記載したような細かな担当分けがあります。そのため、UXデザイナーは、外部や他部署との連携や調整も仕事の重要な要素となります。

UXデザイナーに求められるスキル



UXデザイナーに求められるスキルは、多岐にわたります。商品のデザインや性能、使用体験の快適さを見極めなくてはなりません。また、商品を開発する時にはマーケティングを行います。
その中でUXデザイナーは、外部や社内のそれぞれの担当者と連携をとりながら仕事を進めていきます。そのため、コミュニケーションスキルは重要なポイントとなります。
また、時にはプレゼンテーションも行うので、人の心に響く言葉で説明できることも必要となってくるでしょう。

そして、欠かせないのは「ユーザーの視点で客観的に商品を捉えること」です。UXデザイナーは、商品の使用体験を快適化する仕事です。扱う商品の問題点や不便さをユーザー目線で客観視しなくてはなりません。
また、商品のマーケティングリサーチ(市場調査・分析)をしたときに、現状でかかえる課題や問題が何かを見極める必要があります。商品の使用体験を快適化するために、ユーザーの声は必要不可欠な要素です。
ユーザーの視点から商品を見たときに、課題や問題がない商品はないに等しいです。そのため、UXデザイナーは目的(商品の目標形態)を正確に設定するスキルが必要となります。
商品開発をしてリリースすれば終わりという仕事ではありません。あくまで、商品に対するユーザーの使用感(体験)を快適でスムーズにするのが仕事です。
時代の変化でユーザーのニーズが変われば、それに合わせてUXデザインも変えていく必要があります。UXデザイナーの仕事では、ゴールが一カ所ではありません。
常に変化する時代や流行を捉え、商品をそれらにマッチさせられるかが腕の見せどころです。

さらに重要なのは、WEB関連の知識にもあります。UXデザイナーは「商品のプロデューサーやディレクター的な立場」といえます。
それでも、ユーザーと商品をマッチングさせるためには、WEB広告やポータルサイト(検索サイト)を有効に使うスキルが必要となります。そして、プログラミングの知識は深めておくべき事項でしょう。

使用できた方が良いソフト



UXデザイナーは「商品のプロデューサーやディレクター的な立場」にあります。それでも、商品開発に関連するソフトが扱えるとベターでしょう。

そのため、製品自体のデザインをするための「Adobe Photoshop(フォトショップ:写真・画像加工)」や「Adobe illustrator(イラストレーター:画像制作)」といったソフトは、知っている程度でも問題がない場合がほとんどです。

ただし、UXデザイナーの仕事の中に「UIデザイン」という仕事(作業)があります。UIデザインは商品自体のデザインを担当するので、フォトショップやイラストレーターは必要となるでしょう。

逆にいうと、UXデザイナーでも、UIデザインを主体にしたい場合、フォトショップやイラストレーターは使用できなくてはならないソフトとなります。

UXデザイナーがよく使うソフトは「商品開発に関連するソフト」です。具体的には、プロトタイプ(デモンストレーション用の試作品)を作るソフトです。主なソフト名は以下。

・Prott
・Origami Studio
・ProtoPie

3つのソフト名を挙げましたが、それぞれに用途がわかれています。
また、「HTMLタグ」は、WEB関連の仕事をしているとさまざまな場面で使われる言葉です。インターネットでサイトを見ると画像や文字が並び、見やすくなっています。
実は、この「画像や文字」の裏にHTMLタグが隠れています。アルファベットが並ぶ「ソースコード」を読み込むことで、いつも目にするサイトが表示される仕組みとなります。

取っておくと良い資格



UXデザイナーの職に就く場合、資格を求められることはほとんどありません。ただし、未経験で応募をするとなると、資格が有利に働くこともあります。

取得しておくと良い資格を紹介していきます。

(1) ウェブデザイン技能検定
WEB関連の資格で、唯一の国家資格となります。実施元は、特定非営利活動法人の「インターネットスキル認定普及協会」です。3級から1級があり、取得するなら2級以上を目指すのがベター。

(2) 人間中心設計専門家資格認定制度
正式名称を「特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構認定 人間中心設計専門家」といい、商品を設計するとき、人を中心と考える専門家となる資格です。

(3)ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格
大学のカリキュラムに採用されている資格で、人にとって使いやすい商品について学ぶ資格です。

(4)アドビ認定エキスパート
アドビ(Adobe)関連のソフトのエキスパートを目指す資格です。ソフトの内訳は以下です。

・Adobe Acrobat
・Adobe After Effects
・Adobe Dreamweaver
・Adobe Illustrator
・Adobe InDesign
・Adobe Photoshop など

UXデザイナーの年収は400〜600万円前後

UXデザイナーの募集を見てみると、年収は400万円から600万円が目立ちます。その人が持つスキルによって年収に幅があり、経験が浅いと300万円になるケースもあります。
また、スキル重視であるためか、フリーランスや派遣の募集も多くあり、雇用形態の選択肢が幅広いのが特徴といます。
そして、経験やスキルが年収に反映されるのは、どの業種でも同じです。スペシャリストでは、年収が1,000万円を超えることがあります。

UXデザイナーになるには

UXデザイナーの募集は基本的に、経験者を対象としています。それでも、中には未経験でも可能な企業があります。
UXデザイナーは新しい職種であるものの、徐々に人気の職業となっています。その中で就活や転職で有利になるために、WEBの知識を深めたり資格と取ったりし、アピールポイントを増やしましょう。

面接に備えて「プロトタイプ(例:スマートフォンのアプリケーション)」を制作しておくのも一つの方法です。
そして、スマートフォンのアプリについては、実務経験がなくとも独学で開発が可能です。就活や転職をする前に実践を積んでおけば、アピールポイントになります。さらにいえば、そのまま独立することも不可能ではありません。

まとめ

UXデザイナーになるために、WEBについての知識を深めておきましょう。また、マーケティングや関連するソフトの見識が深ければ、即戦力として活躍できることも。
ITの進化で人の生活が快適になっています。それは、UXデザイナーの努力による賜物でもあります。
人の役に立てる仕事は、やりがいが大いにあります。UXデザイナーを目指すなら、まずは独学でもよいので経験をつむとよいでしょう。 

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