• 2019/10/03
  • 連載企画
  • マーケター冨沢

マーケター冨沢 14話目 【冨沢のキャリア】

  • 冨沢  
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■マーケター冨沢
2019年1月に中途入社、当メディア・マーキャリチームに配属され、新人マーケターとして日々奮闘する25歳の冨沢を追った連載記事。
6大卒という学歴や元カーディーラーという肩書がありながら自己ブランディングを全くしていない為、キャリアを活かしきれていない彼が、<マーキャリチームメンバーと関わる中で自身の希少価値の見出し方を日々学び、成長していくドキュメンタリー>です。本人許可の元、プライベートも完全にさらけ出したリアルな内容はメディア記事としては大変珍しいのではないでしょうか。創業30年以上のBtoBマーケティング専門会社の一員として働きマーケティングノウハウを吸収する中で自己ブランディング能力を身につけていくことができるかが見どころです。

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第14回「冨沢のキャリア」

みなさまこんにちは冨沢です。
第一話からお伝えしている通り本記事のテーマは自己ブランディングです。

皆さんの知り合いで優しい人、おしゃれな人、頭の回転が速い人をイメージしたときにそれぞれ真っ先に出てきた人はプライベートで自己ブランディングできている人と言えるでしょう。
おそらく大なり小なりその人たちは自分が他人にどう思われていたいかという事を考えた上での身の振り方や行動を行っていると思います。

キャリアにおいて、差別化されるべき要素はどこに勤めていたかという部分ではありません。
それは会社のブランディングの功績であり、皆さん自身の評価に及ぼす影響は少ないでしょう。
議題に上がるべきは皆さん自身が何をしてきたか、そしてそれによって何ができる(得意)な人なのかという事です。
これからの就職・転職トレンドはそういった部分が企業側から注視される時代になるでしょう。


「じゃあ、こんな偉そうなことを言っているお前の経歴はどうなんだ?」

という質問が多数寄せられると思います。
本記事はドキュメンタリー記事ですのでその質問にも包み隠さず、本音で僕の今まで経歴をお伝えしたいと思います。

中古車ディーラーに入社した後、精神的に参ってしまった僕は転職先も決まってはなかったのですが半年で退職してしまいました。
その後東京に戻るものの、お金がなかった僕はとにかく食い扶持を稼がねばと思い転職活動を進めながら様々なスポットで行えるアルバイトに申し込みをしました。

数々アルバイトをこなしてきましたが特に長い期間やったアルバイトがあります。それは工場でのお菓子作りです。
このことを言うと「あら、可愛らしい」と言われる方が大半ですが、工場の内情はそんなもの甘ったるいものではありません。

焼き加減、分量のさじ加減など繊細な作業が必要とされながら、一定のスピード感を持って大量のお菓子を生成しなければいけません。
重要なのは速さと正確さ。日々店頭に何気なく並んでいるお菓子たちは工場で職人が必死に汗を流し作り上げられたものです。

僕の勤めていた製菓工場には、速さと正確さ共に凄腕のモトさんという方がいました。
彼がいなくなったら工場が回らないというほど、貴重な人材だったので従業員全員から慕われる人物です。
一方で僕の仕事は固まっているプルーンを揉んでほぐすことでした。ほぐしたプルーンはパウンドケーキに使われます。
プルーンのほぐし屋としての役職を与えられた僕は「おいしくなあれ、おいしくなあれ」、「立派なケーキになるんだよ」とプルーンに語り掛けながらやさしく揉んであげてました。

そんな工場での一日はおいしいケーキをお客さんに届けるために大忙しです。

絶妙な香ばしさを出すために火力を微調整するモトさん

プルーンを撫でるように揉む僕

引き込まれるような味わいを出すために正確に材料を加えて生地を作っていくモトさん

もはやプルーンを撫でまわしている僕

あっちこっちでヘルプを求められて、ラインを止めないように適格な指示を出しているモトさん

思い付きで豪快にプルーンにチョップする僕


そんな製菓工場でのアルバイトを続けながら、転職活動も行っていました。
転職活動は採用者、求職者双方が包み隠さず自分のことをアピールして、そのうえで理念が合致することが重要なファクターとなりえるでしょう。

その為、僕はしょっちゅう面接シーンをイメージしては自分をどう表現するかに頭を使っていました。


面接官「前職はカーディーラーに勤めていたんですね?そこではどんな経験をしてきましたか?」

僕「ハイ。BtoC営業では本音で話してくれるお客様は多くありません。お客様と本音で話すには『この人なら安心して話すことができるな』、『話かけやすいな』と思ってもらう必要があります。話し方や話すペースをお客様に合わせ、営業マンへの心理的障壁を下げて、その関係性を維持する『親しみやすい営業活動』が成果を出す秘訣だという事を学びました」

面接官「なるほど。弊社に応募するまでに、3ヶ月程期間が開いているようですが、この時期には何をされていたのですか?」

僕「製菓工場でプルーンを揉んでいました」

面接官「プルーン?何故プルーンを揉んでいたのですか?」

僕「揉むという行為は固まっているものを柔らかくすることです。お客さんの緊張感や固まっている考えを柔らかくして、じわじわと関係性を築いていく営業活動が成果を上げるコツだと私は学びましたから、初心に帰って揉むという行為の本質を見極めようと思ったのが目的です。プルーンは最初は一つのブロックとしてあるのですが、それを揉んでほぐして柔らかくしていくことが仕事です。生産性を上げるには点ではなく面を使って揉んでほぐす必要があります。ひとかたまりのプルーンから一つ一つに生命を与えていくことに私はやりがいを覚え、次第にプルーンと目が合い、最終的には話しかけてくれるように…」

面接官「もう結構です」

全然勝ちパターンが浮かばない。

このころから僕は本格的に危機感を覚え始め、自身の提供価値というものを積み上げていくことを意識し始めました。自分自身が経験したできることを増やしていき自身の価値、ニーズが高まればそこに人は集まってくる。プルーン揉み屋を極めることも出来ましたが、需要は多くないでしょう。何よりプルーンジャンキーにはなりたくありません。

ひとまず、僕のスキルセットにはプルーンを高速で揉めること以外まだありません。

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