• 2019/09/17
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広告=マーケティング? マーケティングと広告の違いが答えられますか!?

  • マーキャリ 編集部
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目次

企業のブランドや商品を宣伝していく上で欠かせない広告。古くは新聞広告やチラシから、現代ではWebを使ったデジタルな広告宣伝までさまざまなものがあります。この記事では、広告と関連が深いマーケティングについて深堀りしながらその手法や効果、目的、混同しやすい広報などとの違いについても基本的なところから説明しています。

「マーケティングって何?」と聞かれて一言で答えられないのなら、あなたが今後ビジネスシーンで活躍するにあたって一読の価値があるはず。マーケティングについて理解を深めながらぜひ最後までご覧ください。

マーケティングについて理解しよう



混同されることも多いのですが、広告とマーケティングは同一のものではなく、広告はマーケティングの一要素に過ぎません。広告について理解を深めるために、まずはマーケティングとは何かについて確認をしていきましょう。

マーケティングとは商品の開発から販売に至るまでの企業戦略

マーケティングとは企業の顧客・消費者やその市場を分析して、顧客が潜在的に求める欲求を探り出すことで既存顧客の満足度向上や新たな顧客の獲得につなげる活動のことです。企業とは製品やサービスを売って利益を上げることで成り立っていますので、顧客獲得につなげるための活動であるマーケティングは、そのまま企業戦略であると言えるでしょう。どんなによい商品であっても、ニーズがなければ売れません。「どんな商品を、いくらで、どのようにして売るか」を突き詰めていくのがマーケティングです。単純に良いものやこれまでになかった新しいものというだけではヒットにはつながりません。

マーケティングについてなんとなく「市場調査」といったイメージを持っていた人も多いのではないでしょうか。しかし、顧客獲得のための活動のことを指すので、マーケティングとは、調査だけでなく企業が経営戦略を立てるための活動全般だと言えます。具体的には4つのPと呼ばれる、製品(Product)価格(Price)流通(Place)販促(Promotion)のそれぞれの分野で戦略を立てて実行することになります。

広告の役割とは

マーケティングについて理解できれば、広告がマーケティングの1つの要素であることに合点がいったのではないでしょうか。ここからは、広告の役割や手法について説明していきます。

広告とは、新聞や雑誌、ウェブサイト、TVなどのメディアを通じて、会社や製品の特徴などを大衆に広めるためのものです。「広報」と似たイメージを持っている方も多いでしょうが、広報とは微妙に仕事内容が異なります。広報とは「メディアに取り上げられてもらうように働きかける」のが業務内容です。

たとえば自社サイトのプレスリリースの管理や、新商品発表などの記者会見時のセッティングやメディア対応を行います。それに対し広告は、具体的には新聞やTVなどのメディアの広告枠を買い取って、そこに宣伝を載せるというものです。費用を払って情報を載せてもらうのが広告です。
たとえ誰もが欲しくなるようなものであったとしても、その存在が知られていなければ誰も買おうとはしませんよね。商品やサービスを売って、企業が成長を続けていくためには、広く世間に認知させる広告は欠かすことができないポイントとなります。

広告の種類

広告と言えばTVコマーシャルがパッと思い浮かびますが、実は広告には大きく分けてマス広告・セールスプロモーション広告・インターネット広告の3種類に分けることができます。

マス広告

マス広告とは、テレビ広告・新聞広告・ラジオ広告・雑誌広告などに掲載する広告のことです。メディアを通じて広告宣伝するものを指します。TVコマーシャルもこれにあたります。

セールスプロモーション広告

マス広告が、商品やサービスを広く認知させることを第一の目的としているのに対し、セールスプロモーション広告とは、直接購買に至ることを目的に掲載する広告を指します。
具体的には駅・電車、タクシーなどの広告に、チラシ・DM・看板・イベント・キャンペーンなどがあります。

セールスプロモーションとはいわゆるSPと略されるもののことで、日本語では販売促進(販促)と訳されます。何かを買ってもらうためには、その商品やサービスのことを知っているだけでは十分ではありません。「テレビのCMで見た。じゃあ買おう」といった心理にはなかなかすぐにはなりませんよね。例えば新商品のお菓子ならテレビのCMで知り、スーパーに並んでいるのを見たり、試食をしたり、安く売っていたりすることで「買ってみようかな」という気持ちが大きくなります。このように「買ってみようかな」と思ってもらうために直接アプローチする広告が、セールスプロモーション広告です。

インターネット広告

インターネット広告とは、Webサイトや検索エンジン画面などに表示される広告を指します。スマホで動画を観たり、SNSをチェックしたりしているときにも表示されていますよね。インターネット広告は、現在非常に活発な分野で、多くのものがあります。主なものを簡単にご紹介しますね。

リスティング広告

調べごとをしたいときにスマホやPCなどのデジタルデバイスを使ってGoogleやYahoo!などで検索をしたことがあるでしょう。それらの検索エンジンに配信する広告をリスティング広告と言います。通常はあるキーワードで検索すれば、関連性の高いものから順に表示されますが、それらよりも上位に「広告」が表示されていることがあります。それがリスティング広告です。また、自分が過去に検索したサイトの広告が、他のサイトを見ているときに追ってくるように広告枠に表示されることがありますが、それもリスティング広告です。

アフィリエイト広告

リスティング広告は、ユーザーがクリックすることで購入に至ったかに関わらず広告費が発生します。それに対してアフィリエイト広告はクリックした先にある問い合わせや商品購入、会員登録などの行動をユーザーが行うことで初めて料金が発生する成果報酬型の広告です。

アドネットワーク広告

リスティング広告もアフィリエイト広告もそれぞれの媒体1つ1つの設定が必要になりますが、アドネットワーク広告はWebサイトやブログ、オウンドメディア、SNSなどを集めて1つのネットワークを作り、そこに配信をすることで広い範囲に広告を表示させるものです。

動画広告

これはWebサイトに限らず動画を広告として配信するものです。YouTubeの視聴中の動画広告が有名です。他にもツイッターなどのSNSなどでも利用されています。

SNS広告

Twitter・Facebook・InstagramといったSNSに配信する広告です。ユーザーのプロフィールや趣味嗜好から最適なターゲットを探し、その属性にだけ絞ってピンポイントに配信ができます。例えば年代や性別、未婚か既婚などのプロフィールなどを設定して、当てはまる層だけに関連のある商品の広告を表示させることが可能です。ターゲットにとって非常に関連性が高い広告を出せるので、結果へのつながりやすさが特徴です。

ひと口に広告といってもさまざまなものがあります。今後はさらにクリエイティブな広告活動が求められるでしょう。TV離れの声も聞こえてくるようになった今、TVCMさえ打ってブランディングさえできればこれまで通り商品が売れる時代ではなくなっています。マーケティングが「どんな商品を、いくらで、どのようにして売るか」を突き詰めるなら、広告はその商品をこれまで以上に「誰に、なぜ」知ってほしいのかを考えて行う必要があるでしょう。

マーケティングの仕事は、企業にとって非常に重要なものです。資格などは必要ありませんが、経験を積み、実力次第ではキャリアアップを図る転職も可能ですよ。

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