• 2019/09/13
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マーケター冨沢 9話目 【冨沢の目的】

  • 冨沢  
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■マーケター冨沢

2019年1月に中途入社、当メディア・マーキャリチームに配属され、新人マーケターとして日々奮闘する25歳の冨沢を追った連載記事。
6大卒という学歴や元カーディーラーという肩書がありながら自己ブランディングを全くしていない為、キャリアを活かしきれていない彼が、<マーキャリチームメンバーと関わる中で自身の希少価値の見出し方を日々学び、成長していくドキュメンタリー>です。本人許可の元、プライベートも完全にさらけ出したリアルな内容はメディア記事としては大変珍しいのではないでしょうか。創業30年以上のBtoBマーケティング専門会社の一員として働きマーケティングノウハウを吸収する中で自己ブランディング能力を身につけていくことができるかが見どころです。

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第9回「冨沢の目的」

突然ですが、僕は「お前は先走りすぎだ」と周りの人によく言われます。

「急がば回れ」とか「急いでは事を仕損じる」といった教訓をよく目にしますが、僕はまさにそのことわざ通りの失敗を何度もやってきました。

昔から走るのが大好きで、通学時や習い事の帰り道も四六時中走っていました。小学校・中学校の頃は友達も少なく陰でフォレストガンプと呼ばれているのを後で知らされました。

高校の頃は意中の人とせっかくデートにこぎつけたのに会話を途切らせまいと自分の好きな話題を永遠としゃべり、帰り際に
「私たち話が合わないからもう会うのやめよう。ドラえもんなんて興味ないから」
と断られた苦い思い出があります。

これはそんな僕が入社して間もない頃の話です。

社会人になってからはさすがにしっかりしようと思い、行動する前に一呼吸置く事を心掛けますが、いつ先走るかわからないので、一瞬たりとも気が抜けません。

入社して慣れない時期は、スピードをもって行動することと、一呼吸おいて行動することの板挟みになってしまい、よくテンパっていました。

ある日の休憩時間中に先輩たちから「冨沢君って学生時代はどんなだったの?」「土日は何してるの?」などと聞かれたので学生時代の体験や休日の話などを洗いざらい話すと

「うーん、パッとしない人生を送っているね(笑)この際自己ブランディングでもしたら」と笑いながら僕に言いました。


当時は、ブランディングのブの字もわかってなかった僕は「自己ブランディングとは?」と思いながらも、ひとまず先輩たちの業務時間中の生活習慣を観察します。


先輩A: デスクの周りにたくさんのフィギュアなどの小物や、専門書を並べていて冬でも夏でも色彩豊かな服を着ていてオシャレ。
昼食は基本的に社内で新発売のコンビニ弁当やカップラーメンを買って食べている


先輩B: チームマネージャー。自家焙煎したというコーヒーを朝と昼食後に必ず飲んでいる。折り目のきちっとそろったスーツを着て髪型もバッチリ決まっている。大人な30代。

先輩C: よく笑いよく話す。昼食はいつも違った人とランチに行き、人と話すときは必ず目を見ながら話してくれる。

とそれぞれ三者三様の特徴があります。この特徴こそがそれぞれ持っているブランディングなんだと理解した僕は早速実行に移します。

とりあえず「落ち着いた雰囲気の男性」というイメージを持たせたく先輩Bをベンチマークとして模倣することにしました。
先輩Bと同じように、上下スーツを着用して、目にかかっている髪の毛をよこに流しました。
人と話すときはゆっくりと話すことを心掛け、休憩時には苦手なコーヒーも嗜みます。

そんな今までの自分とは違う行動をした毎日を過ごしていたある日、先輩Bに休憩時間中に呼び出されました。

「最近さ、どうした? 雰囲気変わったけど何か嫌な事でもあったの?」

「何言ってるんですか!? 先輩が自己ブランディングしたらって言ったからですよ。どうです? できていますか? 冨沢のブランディング」

「いや、それなんの目的でやってるの?」

「だから! 自己ブランディングですよ」

「違うよ冨沢、それは自己ブランディングをはき違えてる。俺はマネージャーとしてチームを引っ張って行く立場だから、この人は頼りになる信頼できるといったイメージを持ってもらう為に、普段の振る舞いをしているだけだぞ? お前は手段が目的化している」

僕は、その後も続く先輩の話を聞いて、目的なき自己ブランディングは自己ブランディングにあらずということを理解しました。どうやらまた僕は先走りをしてしまったらしい。

もはや先走りが僕のアイデンティティであり、これをブランディングしていくしかないのでは? と僕は思う。
しかし、マイナスイメージをこれ以上広めていても仕方がないというもの。
では先輩が言ったとおりに何故ブランディングをやるのかという目的を考えてみた。

<ビジネスパーソンとして影響力のある人間になりたい>
→何故:どのような経済状況下でも食いっぱぐれることのないようにスキル、コネクション、自信を身に着けたい
→何故:食べることは生きることだから
→何故:生きていたいから
→何故:生きて美味しいお酒を飲みたいから

そうか、僕は美味しいお酒を飲むためにブランディングを行うのか。目的と共にモチベーションを持った僕はこの日から本格的にブランディングを始めていく。

自己ブランディングとは本来目的があって行うものです。
もちろんフリーランスで働いている方や個人事業主の方が自己ブランディングを行う目的は問合せをしてもらい、案件を受注するという目的があるためです。
企業に属している営業マンが身だしなみを整えるのは相手に自分は信頼できる取引相手ということをイメージさせたいからです。では営業マンではないビジネスパーソンが自己ブランディングする目的とは何でしょうか。

それは人それぞれです。多種多様に自分が持っている強みを最適な形で表現していく。それがターゲットに伝わり、目的が達成されることによりブランディングが成立するのです。


ブランディングをする前に何故それが必要なのかと何回でも自分自身に尋ねてみてはいかがでしょうか。


第10回 マーケター冨沢「シンガー冨沢①」はこちら

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