• 2019/03/07
  • インタビュー
  • 突撃!となりのマーケター

新規事業への挑戦。ユーザーに寄り添うマーケターを目指して

  • マーキャリ 編集部
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今回は、『ビズリーチ』や『キャリトレ』など様々なターゲット層に特化した転職サービスを提供している株式会社ビズリーチの折元さんにインタビューをしました。
採用活動を可視化し、戦略的な採用を実現する『HRMOS採用管理』のマーケティングを担当されている折元さん。
ビズリーチに入社する以前はブライダル関連のサービスを運営する会社で広告営業として、結婚式場を運営する企業を対象に営業活動をされていたそうです。
それから、どのような経緯でビズリーチのマーケターになったのでしょうか。
転職時の体験談やマーケターに求められるスキル、今後のキャリアについてお伺いしました。
「これからマーケターを目指す方」「営業職からマーケターへ転職をお考えの方」は必見です!

採用管理ツール” HRMOS”のマーケティングを担当

――HRMOS採用管理事業部でコミュニティマネージャーをされているとのことですが、具体的にはどういった業務を担当されているのでしょうか?

折元さん(以下、敬称略)
現在私は採用担当者様が使用する『HRMOS採用管理』という採用管理システムのマーケティングを担当しています。BtoBマーケティングというと、リードを獲得し、そのリードをナーチャリングして、インサイドセールスや営業に渡すというイメージが大きいと思うのですが、私の担当部署のプロダクトは、売ることがゴールではなく、導入後も、ご活用いただき、継続的にご利用いただくことでことが重要です。
私が取り組んでいる業務は主に2つあります。1つ目は、『HRMOS採用管理』の導入企業様が、どのように活用しているかを、導入事例インタビューという形で発信することです。2つ目は、現在『HRMOS採用管理』を導入頂いている企業様(ユーザー様)向けにユーザー会というイベントを開催して、ユーザー様の採用課題をコミュニティで解決するという仕事を担当しています。ユーザー様同志で採用課題を解決できる場を設計しているので、コミュニティマネージャーとした方が分かりやすいかもしれません。

――『HRMOS採用管理』をすでにご契約いただいているお客様の採用がうまくいくように継続的にサポートしたり、引き続き使用してもらうための業務をカスタマーサクセスが担っているという事ですね。

折元
現在コミュニティは、導入いただいているお客様だけを対象にしているのですが、今後は「これから使用してみたい」「採用を効率化していきたい」といった層も対象にコミュニティを広げていくための施策を試していく必要がありますね。

営業時代で培われたマーケティング思考



――ビズリーチに入社される以前はどのような仕事をされていたのでしょうか?

折元
ブライダル関連のサービスを展開している会社で、広告の営業を担当していました。結婚情報雑誌やWEBサイトに広告掲載を頂くために、結婚式場を運営する企業への営業になります。限られた広告枠の中で誰に何をどうやって伝えるかという事を考え、ご提案するお仕事ですね。ブライダルというと、BtoCのビジネスだと思われがちですが、結婚式場向けの営業なので法人営業になります。
広告を売る際には、限られた枠でこういうターゲットに向けてこういう訴求をしていきましょうとか、この会場の強みは他社と比べてここなので、この強みをこういうターゲットに届けましょうという形で営業活動をしています。
結婚式場の責任者や広告の責任者といった方と打ち合わせをしていたので、マーケターの方向けに営業をしていました。もともとマーケターになったのも誰に何をどう伝えるかということを考えることが好きだったからです。その当時の経験も生きていますね。

――当時の考え方が生きているのですね。何年間営業をされていたのでしょうか?

折元
約3年間ですね。広告営業を経験することで、ペルソナのニーズを理解して、どのような言葉が刺さるのか、どのようなアプローチが有力かなど、実戦的なマーケティングの思考が培われました。それぞれの式場の特徴や強みを探すために、実際に会場まで出向くこともありました。例えば、「この式場は80年の歴史があります」と言われてもどこがターゲットにとって魅力的なのか実際に式場まで行ってみなければ分からないのです。エンドユーザーのニーズに寄り添うことを意識していましたね。

新規プロジェクトに携わるために転職を決断



――それからなぜビズリーチに転職されたのでしょうか?

折元
これまでは、営業を専属で担当していたのですが、もっと幅広いマーケティングの世界や新規事業に関わってみたいという思いが強くなり、転職を決めました。
当時『HRMOS採用管理』は立ち上がってから半年ぐらいのサービスで、新たなプロダクトに関われるチャンスだと思い、ビズリーチに転職することを決断しました。また、『HRMOS採用管理』のコンセプトがとても好きで、「人が活躍する未来は企業が人を活用する未来」というコンセプトに惹かれ、このプロダクトをグロースしていきたいと思いました。

――前職で培ったスキルやスタンスが現在のマーケティング活動で活かされていると感じことはありますか?

折元
前職では、入社した初日に上司から「広告の仕事は誰に何をどうやって伝えるかだよ」と言われました。今でも「誰に何をどうやって伝えたいのか」考えるように意識しています。日々の業務に忙殺されて、仕事の目的を見失いそうになった時は、必ずこの言葉を思い出して、そこに立ち返るようにしていますね。マーケターには様々な種類があると思うのですが、私はユーザーが大好きなマーケターで、迷ったらユーザー目線に立ち返るという事をいつも意識するようにしています。マーケターは収益を上げることが求められ、社内調整やプロジェクトの進捗管理など、変数が多い仕事ですが、困った時にはお客様を第一に考えるようにしています。

マーケターに求められる人材要件

――実際にマーケティング活動をされてみてマーケターに対するイメージは変化しましたか?

折元
マーケティングの仕事はもっと華やかだと思っていたのですが、実際は地道な活動の繰り返しでした。データ分析をして数字が下がった要因を考えて、それに対する施策を繰り返すだけでなく、細かい社内調整や企画の立案など、カバレッジが広いということが分かりました。マーケターになると専門性が磨かれるということも言われるのですが、マーケターこそ俯瞰して全体を見る能力が問われるのではないかと思いますね。そこも良いギャップとして捉えています。

――マーケティングの面白さや醍醐味について教えて下さい。


折元
マーケティング活動では、事業部全体の取り組みや売り上げを把握することが出来るので、業務範囲を限定せずに様々なチャレンジができることが醍醐味だと思います。弊社のマーケティング活動に限って言うと、制約はほとんどありません。

――マーケターに求められるスキルはなんですか?

折元
マーケティングは関わる部門や職種が多いからこそ、社内調整をしてコミュニケーション能力やタスク管理能力が求められると思います。社内や社外との調整が凄く多い仕事なので、バランス感覚は大切ですね。一朝一夕で身につくスキルではなく、経験を積む中で身に付けていくスキルだと思います。
自分の仕事の幅を限定しないで、あれこれ取り組むことに楽しみを見いだせることと、関わっているサービスやプロダクトが好きであることが凄く大切だと思います。私は今の『HRMOS採用管理』というプロダクトが凄く好きなので、リードが生まれてから受注し、そのお客様が継続利用するまでの全ての行程を見たいと思うようになりました。自社のサービスや商品に愛着がある人と、一歩引いて全体を俯瞰するマインドがある人がマーケターに向いているのだと思います。

組織に依存しないキャリアを目指して

――次に狙っていきたいキャリアがあれば教えてください。

折元
私は『HRMOS採用管理』というプロダクトのコミュニティマネージャーをしていますが、世の中のコミュニティマネージャーの中には複数のコミュニティマネージャーをしていて、特に企業に属していない方もいらっしゃると思います。いずれは、『HRMOS採用管理』以外でコミュニティの取り組みを再現できる人になりたいと思っていますね。

――折元さん、お忙しい中ありがとうございました!

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